窓ガラスは火災保険の家財の補償対象!補償事例と賃貸の扱いも解説

火災保険は割れた窓ガラスの修理にも使える?補償対象となる事例5選と保険金額を解説 火災保険を活用

「窓ガラスが割れたけど火災保険で直せるの?」

「火災保険が適用される事例について知りたい」

窓ガラスの修理は高額になることも多く、突然の出費に悩む人も多く見受けられます。

この記事では火災保険が窓ガラスの修理にも使える事例、使えない事例を紹介します。

また、気になる火災保険の申請方法と注意点も詳しく解説するので、参考にしてください。

火災保険の申請には建築や保険の専門知識が必要なので、申請サポート業者への相談がおすすめです。


火災保険は割れた窓ガラスの修理にも使える?補償対象となる事例5選

火災保険は割れた窓ガラスの修理にも使える?補償対象となる事例5選

万一、窓ガラスが割れてしまった場合、火災保険はどこまで補償してくれるのでしょうか。

一般的に、火災保険は家財保険とセットで加入することが多く、窓ガラスが補償される条件もそれぞれ違うため、注意が必要です。

ここからは、以下の5つの事例を交えて、どのような条件なら補償対象になるのかを分かりやすく説明します。

  • 台風などの強風が原因で窓ガラスが割れた
  • 日光による熱割れで窓ガラスが破損した
  • 子供が窓ガラスを壊してしまった
  • 泥棒に窓ガラスを割られた
  • 石やボールが飛んできて割れた

火災保険と家財保険のどちらが適用されるかも紹介しているので参考にしてください。

①台風などの強風が原因で窓ガラスが割れた

台風などの強風が原因で窓ガラスが割れた場合は、火災保険、家財保険のどちらでも補償されます。

この場合に適用されるのは風災補償です。

風災補償は、台風などの強風で窓ガラスが割れた場合や、風で飛ばされたものが衝突して窓ガラスが割れた場合などに適用されます。

加えて、雨が吹き込んだ際の損害も補償できるため、台風のリスクに備えることも可能です。


②日光による熱割れで窓ガラスが破損した

熱による窓ガラスの破損は自然災害のため、火災保険での補償が可能です。

日光による熱割れは、ワイヤー入りの窓ガラスに多く見られる現象です。

日光に温められた窓の内部ワイヤーが延びてしまうことによって起こります。

また、家財保険の適用条件「予測できない突発的な事故」とも認められるため、家財保険も適用できます。

③子供が窓ガラスを壊してしまった

③子供が窓ガラスを壊してしまった

子供が窓ガラスを壊してしまった場合も、火災保険の補償対象です。

自然災害ではないため意外に思えるかもしれませんが、この場合は火災保険の条件である「予測できない突発的な事故」として認められています。

この補償は自宅だけでなく、子供が友人宅(他人の家のガラスも可)の窓ガラスを割ってしまった場合にも適用可能です。

そのため、小さな子供がいる家庭にとっては非常に心強いです。

万一、子供が窓ガラスを割ってしまった場合は、火災保険の使用を検討しましょう。

④泥棒に窓ガラスを割られた

泥棒に窓ガラスを割られてしまった場合も火災保険の補償対象です。

火災保険の盗難補償が適用されます。

泥棒に窓ガラスを割られた場合は、保険会社に電話すると同時に、警察に被害届を出すことも忘れずに行いましょう。

窓ガラスの破損がひび割れだけの場合も、補償の適用範囲です。

窓ガラスのひび割れは、放置しておくとケガなどにも繋がるため、保険会社を利用するなど早めに修理しましょう。

⑤石やボールが飛んできて割れた

石やボールが飛んできて窓ガラスが割れた場合も、火災保険の補償対象です。

しかし、「物体の落下・衝突」「破損」の補償をつけていなければ、補償されないこともあるため、事前に保険会社への確認が必要です。

一般的に、窓ガラスを割ったのが第三者であった場合には、保険の適用よりも、相手に損害額を請求することを考えます。

相手から賠償を受け取ると火災保険の補償を受けられないため、注意が必要です。

割れた窓ガラスの修理に火災保険が使えないケース4選

割れた窓ガラスの修理に火災保険が使えないケース3選

割れた窓ガラスの修理に火災保険が使えない場合もあります。

  • 地震で割れた
  • 窓が割れた理由がわからない
  • ガラスの補償がプランに含まれていない
  • 経年劣化により破損した

火災保険が適用されないのは、上記の3つのようなケースです

補償されずに困ってしまうことがないように、火災保険が使えないケースについて確認します。

①地震で割れた

多くの自然災害をカバーできる火災保険ですが、地震による自然災害は補償対象外です

地震の揺れによる窓ガラスの破損は補償されません。

特に注意すべきなのは、地震による火災が起こった場合も、火災保険で補償されない点です。

地震に備えたい場合は、火災保険の他に、地震保険に加入しておく必要があります。

②窓が割れた理由がわからない

窓が割れた理由が分からない場合は、補償の対象であるかどうかが分からないため、火災保険を使えません。

気が付いたら窓ガラスにヒビが入っていた、などのケースでは保険金が支払われることはほとんどないと言えます。

③ガラスの補償がプランに含まれていない

③ガラスの補償がプランに含まれていない

火災保険は各保険会社のプランによって補償内容に違いがあります。

プランによっては風災補償や窓ガラスの補償がついていないこともあるのです。

現在加入している火災保険で窓ガラスの補償ができるかどうかを知るためにも、一度プラン内容を確認しておきましょう。

④経年劣化により破損した

経年劣化による破損の場合も、火災保険の適用外です。

窓ガラスは化学変化を起こさない無機物質であるため、寿命そのものは長いとされます。

メンテナンスによって、100年以上状態を保持している例も珍しくありません。

ただし、窓ガラスは外に向けて設置され紫外線や雨、寒暖差の影響を受け続けています。

環境によっては、思った以上に早く経年劣化が進むことも少なくないでしょう。

窓ガラスの経年劣化は、一見して問題がないように見えることがほとんどです。

災害による破損との区別は難しいので、専門家に調査を依頼するようにしましょう。

マンションの窓ガラスが割れた場合も火災保険は使える?

マンションの窓ガラスが割れた場合も火災保険は使える?

マンションで窓ガラスが割れてしまった場合の補償対象は、賃貸か分譲かにより異なります

どのような状況であれば火災保険で補償されるかを知るためにも、ここからは賃貸と分譲マンションのケースに分けて紹介するので参考にしてください。

賃貸マンションの場合

賃貸マンションで窓ガラスが割れてしまった場合、誰が窓ガラスを破損させたかによって火災保険を使えるかが変わります

窓ガラスを割った過失が自分、または家族にある場合は、加入している火災保険で窓ガラスの修理費を補償できます。

空き巣や自然災害などで窓ガラスが割れた場合は、大家さんに修繕する責任があるため、火災保険を使うことはできません。

分譲マンションの場合

分譲マンションで窓ガラスが割れた場合の補償対象は、共有部分か専有部分かにより異なります

一般的に、分譲マンションで火災保険が適用されるのは、専有部分です。

共用部分には、基本的に管理組合が加入している火災保険が適用される仕組みになっています。

しかし、マンションによっては共有部分であっても、管理組合の負担としないことをはっきりと明記していることがあります。

そのような場合は、専有部分と同じように火災保険の適用が可能です。

窓ガラス修理の火災保険申請方法を5つのステップで解説

窓ガラス修理の火災保険申請方法を5つのステップで解説

ここまで、窓ガラスが割れた際の火災保険の補償事例を紹介してきましたが、実際に火災保険を申請するにはどうすればよいのでしょうか。

火災保険の申請には以下の手順が必要です。

  1. 窓ガラスの修理業者に見積もりを依頼する
  2. 保険会社へ連絡する
  3. 必要書類を揃えて提出する
  4. 鑑定人による調査を受ける
  5. 保険金を受け取る

ここからは、火災保険の申請方法を上記の5ステップに分けて解説します。

①窓ガラスの修理業者に見積もりを依頼する

窓ガラスが割れてしまったら、まずは窓ガラスの修理業者に見積もりを依頼しましょう。

はじめに修理業者に見積もりを依頼しておけば、今後、保険会社とのやり取りをスムーズに行えます。

修理業者によっては、保険が適用されるかどうかのアドバイスを貰うことも可能です。

しかし、なかには保険に詳しくない修理業者もいるため、注意が必要です。

②保険会社へ連絡する

見積もりを出してもらったら、保険会社へ連絡しましょう。

保険会社に連絡を入れると、以下の3点を尋ねられます。

  • 被保険者の氏名
  • 保険証券番号
  • 事故状況

スムーズにやり取りを行うために、手元に保険証券番号を用意しておきましょう。

保険証券番号は多くの場合、保険証券のご契約者情報に記載されています。

③必要書類を揃えて提出する

③必要書類を揃えて提出する

ガラスの破損で火災保険を使う際には、必要書類の提出が必要です。

書類の内容は保険会社や破損の状況で異なりますが、代表的な例は以下の通りです。

  • 保険金請求書
  • 事故発生、損害程度を立証する書類
  • 事故状況、事故原因を確認できる書類
  • 事故と損害の関係性、損害額を証明する書類
  • 被保険者であることを証明する書類

ガラス破損の場合は、提出書類が多く記入に時間がかかります。

不備なく書類をそろえるためにも、専門知識を持つサポート業者に依頼するのがおすすめです。

④鑑定人による調査を受ける

書類に不備がある、被害額が高額になるといった場合、鑑定人による調査が行われる可能性があることをご存知でしょうか。

調査の結果次第では、保険金を満額受け取れない場合もあります。

窓ガラスの破損は費用が少額であることが多いため、鑑定人よる審査が行われる確率は低いでしょう。

しかし、代わりに書類審査が実施されることがあります。

書類審査では、被害状況が分かる写真や修理業者の見積もりなどが必要です。

⑤保険金を受け取る

保険金の支払いが決定すると、保険会社から保険金の支払い通知書が届きます。

保険金が振り込まれるまでは、大体2週間から1カ月ほどかかるとされているため、すぐに窓ガラスの修理費用に充てることはできません

一旦は自分で修理費用を支払う必要があるでしょう。

火災保険を申請する際の注意点2選

火災保険を申請する際の注意点2選

窓ガラス修理の負担を軽減してくれる火災保険ですが、契約内容によっては、損害額が満額支払われるわけではありません。

また、依頼するサポート業者選びも大切なポイントです。

火災保険を申請する際は以下の2点に注意しましょう。

  • 設定された免責金額によって受け取れる保険金額が異なる
  • 保険の申請代行をうたう悪質な業者が存在する

それぞれ順に詳しく解説します。

①設定された免責金額によって受け取れる保険金額が異なる

窓ガラスの破損で保険金が支払われるとはいっても、損害額すべてをまかなえるわけではないので注意しましょう。

保険には「免責金額」という自己負担分の金額が設定されており、火災保険に関しても例外ではありません。

契約時の設定に基づき、損害額から免責金額分を差し引いたものを、保険金として受け取れる仕組みです。

以下は免責金額が3万円の場合にもらえる保険金額の具体例です。

免責金額 損害金額 受け取れる保険金額
3万円 3万円 0円
5万円 2万円
10万円 7万円

設定した免責金額よりも損害額が低い場合には、保険金は支給されません。

免責金額や損傷の規模によっては満足いく補償が受けられない可能性もあるので、契約内容はチェックしておきましょう。

②保険の申請代行をうたう悪質な業者が存在する

火災保険は契約者本人が申請するのが原則で、申請の代行は弁護士でなければできません。

ところが、保険の申請代行をうたう悪質業者も中には存在しています。

無資格で保険申請を代行するのは違法なので、巻き込まれないように注意しましょう。

悪質な業者は、以下の3点で判断できます。

  • 保険申請の代行を持ちかける
  • 虚偽の申請を提案してくる
  • 工事契約を強いてくる

高額な手数料や強引に契約を勧めてくるなど、少しでも疑問を感じたら断る姿勢が必要です。

その点、申請サポート業者であれば法に触れる事はないので、安全に利用できます。

まとめ:窓ガラスの修理には火災保険を利用しよう

まとめ:窓ガラスの修理には火災保険を利用しよう

窓ガラスの修理には火災保険を活用しましょう。

火災保険は補償範囲が広いため、あなたが思っている以上に補償されるケースは多くあります。

たとえば、台風などの自然災害が原因で窓ガラスが割れた場合には、火災保険を活用できる可能性が高いです。

割れた窓ガラスの修理のため火災保険を申請するなら、申請サポート業者に相談すると良いでしょう。


窓ガラスの修理でお困りの場合は、費用無料で完全成果報酬型の火災保険申請サポートがおすすめです。

火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、不払い認定されたり、見落としや間違いが発生する可能性があります。

台風の被害を含め、家全体の破損箇所の調査見積もりから、書類作成のアドバイスまでトータルで手厚くサポートします。費用については完全成功報酬型のため、申請しても万が一給付金が得られなければ、一切費用がかからないのでリスクなく依頼できます。

「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。

気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。

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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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