火災保険の破損汚損の事例7選|対象外の場合や加入がおすすめの人は?

火災保険で破損・汚損が補償される事例7選!家の傷や汚れで保険金はいくらもらえる? 火災保険を活用

「火災保険に破損・汚損って必要?」

「火災保険で補償される範囲は狭そうだし、お金もかかるからいらないのでは…」

と思っている方はいませんか。

この記事では、火災保険で破損・汚損が補償される具体的な事例を7つ紹介しています。

火災保険の破損・汚損補償は、あなたが思うよりも様々な事例で使うことが可能です。

「不測かつ突発的な事故」なら、子供やペットが汚したり壊したりしたものにでも、火災保険が適用されるのです。

火災保険をもれなく活用するためには、申請サポート業者へ相談することをおすすめします。


火災保険における破損・汚損とは

火災保険における破損・汚損とは

火災保険で補償される破損・汚損被害とは、火災保険で補償される自然災害とは別に、生活する上で偶然発生してしまった損害のことです。

補償の対象になる事例は以下2種類に分けられます。

  • 家財
  • 建物

損傷した箇所によって適用される補償の種類が異なるので注意しましょう。

なお、破損・汚損被害は自然災害と異なり、部屋の外部ではなく「室内」に被害が発生しているケースが多いと言われています。

火災保険の対象になるとは思わず、自分では見落としてしまう可能性もあるので注意が必要です。

火災保険で破損・汚損が補償される7つの事例を紹介

火災保険で破損・汚損が補償される7つの事例を紹介

まずは、火災保険で破損・汚損が補償される以下の7つの事例を紹介します。

  • 引っ越し中に家具をぶつけて壁に穴をあけた場合
  • 子供が誤って家具や床などを破損・汚損した場合
  • ペットが花瓶などの高級品を破損・汚損した場合
  • 他者のいたずらにより家屋が破損・汚損した場合
  • 水道の栓を閉め忘れて部屋が水浸しになった場合
  • 飲み物をこぼしてパソコンが故障した場合
  • 車庫入れに失敗し家の外壁を壊した場合

火災保険の破損・汚損補償が使える事例の種類は、実にバラエティに富んでいます。

「こんなことにも使えるの?」と、あなたはきっと驚くことでしょう。

①引っ越し中に家具をぶつけて壁に穴をあけた場合

引っ越し中に起こりやすいトラブルのひとつが、家具を壁にぶつけてしまうことです。

壁に穴が開いた場合には、高額な修理費を要求されてしまいます。

火災保険の破損・汚損補償に加入していれば、補償を受けられるので安心です。

壁と同様に床やドア、窓ガラスなどを破損・汚損した場合にも補償対象となります。

また、掃除や模様替えなど引っ越し以外の目的で家具を動かし、建物に被害を与えた際にも補償は適用されます。

破損・汚損補償の適用条件は不測かつ不慮の事故であることなので、条件に合えば火災保険を利用できることが多いのです。

②子供が誤って家具や床などを破損・汚損した場合

以下のような子供による家具や床の破損・汚損事例も、火災保険の適用対象です。

  • 子供が油性ペンで壁や床に落書きをしてしまった
  • 子供が投げたおもちゃが壁に当たり、そこに穴が開いてしまった
  • 遊んでいた子供が窓ガラスを割ってしまった
  • 子供がノートパソコンを踏んで壊してしまった

小さな子供がいる家庭では、家財や建物の一部を壊してしまう事故が起こりがちです。

子供は壁に穴を開けたり、フローリングに落書きをしたりすることもあります。

建物や家財の補修に備え、小さな子供がいる家庭は火災保険に破損・汚損補償をつけておくことをおすすめします。

③ペットが花瓶などの高級品を破損・汚損した場合

③ペットが花瓶などの高級品を破損・汚損した場合

以下の事例のように、ペットが高級な家具を破損・汚損した際にも火災保険が適用されます。

  • 犬がテレビを落として故障させてしまった
  • 猫がソファを引っかき、使えないほどボロボロにしてしまった

原則ペットによる破損・汚損事例が火災保険となるケースは、家財が突発的かつ不測の事故により損壊したときのみとなります。

軽微な損害は補償されない点には注意しておきましょう。

④他者のいたずらにより家屋が破損・汚損した場合

火災保険では、他者の有害行為は「騒じょう・集団行為・いたずら」に分類されます。

以下のような事例の場合は、特約に加入していれば火災保険での破損・汚損補償が可能です。

  • 自宅のシャッターに消えないスプレーで落書きをされた
  • 自宅前で喧嘩があり、自宅の壁が破壊された
  • いたずらで家に石を投げられ、窓ガラスが割れた

「騒じょう・集団行為・いたずら」への補償は、他の破損・汚損補償特約とセットになっていることがほとんどです。

なお、他人からの落書きのみ、基本補償でカバーすることができます。

⑤水道の栓を閉め忘れて部屋が水浸しになった場合

水道栓を閉め忘れたまま外出し、部屋が水浸しになった時にも火災保険の破損・汚損補償を使えます。

火災保険では、漏水による水濡れは突発的かつ不測の事故に分類されるからです。

上記以外にも、火災保険の破損・汚損補償の対象となる水道トラブルの事例は、以下の通りです。

  • 冬の寒さで水道管が凍結し、破裂して屋根裏が水濡れを起こした
  • 水道が故障して水を止められなくなり、部屋が浸水した
  • 排水設備が破損し、床が水浸しになった

なお、火災保険の破損・汚損プランによっては水濡れ補償がついていないものもあります。

水道トラブルによる家屋の破損・汚損に備えたい方は、契約プランの詳細を確認し、水濡れ特約がついているか確認しましょう。

⑥飲み物をこぼしてパソコンが故障した場合

⑥飲み物をこぼしてパソコンが故障した場合

ジュースなどをこぼしてパソコンを壊してしまった場合にも、火災保険の破損・汚損補償を利用できます。

火災保険に水没による破損・汚損補償がついているときには、雨漏りや浸水が原因であるパソコンの故障も補償されます。

しかし、パソコンの故障によりデータが損失した場合の復旧費用まではカバーできないことを覚えておきましょう。

不慮の事故でパソコンが壊れてもデータを失わないように、バックアップをとっておくことをおすすめします。

保険会社によっては、ノートパソコンは破損・汚損補償の対象外となっていることもあります。

ノートパソコンを使っている方は、加入している火災保険の補償がノートパソコンに対応しているか確認しておきましょう。

⑦車庫入れに失敗し家の外壁を壊した場合

外壁の損壊で多いのが、車庫入れの失敗により車を壁に衝突させてしまう事例です。

「物体の落下・飛来・衝突」という項目がプランにあった場合、外壁の破損は火災保険の対象となります。

外壁などの建物の損壊には火災保険が適用できますが、車両には火災保険を適用することはできません。

火災保険で補償される家財には、車やバイクは含まれていないからです。

ただし、125cc以下の原付に関しては、保険対象の敷地内に収容されている場合に限り補償されます。

車庫入れに失敗し車と外壁が壊れてしまった場合には、外壁は火災保険、車は車両保険を使って補償を受けましょう。


破損・汚損により火災保険で支払われる保険金額は?

破損・汚損により火災保険で支払われる保険金額は?

破損・汚損に対し火災保険で支払われる損害保険金額は、以下の計算式で求められます。

「損害額 – 免責金額 = 損害保険金」

損害額よりも免責金額が大きい場合には、損害保険金は支払われません。

破損・汚損での免責金額は保険会社ごとに異なります。

火災保険のすべてのプラン共通の免責金額と、破損・汚損補償の免責金額が異なることも珍しくありません。

建物や家財の破損・汚損は、自然災害や火災による被害と比較すると多く発生している傾向にあります。

万が一の時に補償が受けられるよう、契約プランや免責金額をしっかりと確認しておきましょう。

火災保険で破損・汚損の補償を受けられないケース5選

火災保険で破損・汚損の補償を受けられないケース5選

破損・汚損が火災保険で補償される事例や、もらえる保険金額についてはお分かりいただけたでしょうか。

次は、火災保険で破損・汚損の補償を受けられないケースを紹介します。

補償の対象外となるケースは、主に以下の5つです。

  • 建物や家財の経年劣化が原因の場合
  • 故意に破損・汚損した場合
  • 自宅外で家財を破損・汚損した場合
  • スマホやメガネが壊れた場合
  • ペットが床や壁に傷をつけた場合

破損・汚損が補償されないケースは、経年劣化や故意の損傷、生活による傷などです。

これらのケースは「不測かつ突発的な事故」に該当しないため、保険金が支払われることはありません。

以下で1つずつ確認していきましょう。

①建物や家財の経年劣化が原因の場合

建物や家財が経年劣化により壊れた場合には、火災保険の破損・汚損補償を使うことはできません。

火災保険の破損・汚損補償は、不測かつ突発的な事故にのみ適用されます。

建物の経年劣化は以下のような場面で見られることが多いです。

  • 外壁のヒビや塗装の剥がれ
  • 屋根のコケやカビ
  • 金属部分の錆び

思わぬ事故につながることもあるので、早期にメンテナンスをしておきましょう。

②故意に破損・汚損した場合

家屋や家財を故意に破損・汚損した場合にも、火災保険を利用することはできません。

故意の破損・汚損には、以下のようなケースが含まれます。

  • 夫婦喧嘩で物にあたり、テレビを割ってしまった
  • イライラして壁を殴った結果、大きな穴が開いた
  • 家電を買い換えたいのでわざと故障させた
  • 傷が付くとわかっていたのに、家具を引きずり床に傷を付けた

故意の破損・汚損を不慮の事故と詐称して保険金を受け取った場合、保険金詐欺に該当します。

最悪の場合は刑事告発をされることもあるため、故意の破損・汚損では絶対に保険金を申請してはいけません。

③自宅外で家財を破損・汚損した場合

③自宅外で家財を破損・汚損した場合

家財に破損・汚損補償が適用されるのは、自宅内のみです。

以下の3つのケースのように、自宅の敷地外に家財を持ち出し、破損・汚損させてしまった場合は火災保険の補償対象外となります。

  • 自宅外でいたずらにより自転車を壊された
  • カメラを外に持ち出している間に、落として壊した
  • 外出先で大雨に遭い、持ち出していたノートパソコンが故障した

なお、破損・汚損だけではなく、野外での盗難も補償されないことも覚えておきましょう。

例えば、野外の駐輪場に泊めていた自転車のカギを壊され、盗まれてしまった場合は補償されません。

大事な物を外に持ち出す際には細心の注意を払い、破損・汚損や盗難に遭わないように気をつけましょう。

④スマホやメガネが壊れた場合

家財の中には壊れやすく、破損・汚損件数が多いため、火災保険の補償対象外となっているものがあります。

例えば、以下のような家財です。

  • メガネやコンタクトレンズなどの身体補助器具
  • スマートフォンや携帯電話
  • 携帯できる電化製品の周辺機器
  • 電球や蛍光管などの管球類
  • ドローンやラジコン

なお、スマートフォンなどは専用の損壊保険に入ることで補償を受けられる場合があります。

高額な家財には火災保険、壊れやすい家財には専用の保険で、それぞれ破損・汚損に備えましょう。

それぞれに適した補償をつけておけば、どんな家財が壊れても安心です。

⑤ペットが床や壁に傷をつけた場合

ペットと暮らしていると、どうしても建物や家具が傷ついたり、汚れたりしてしまいがちです。

しかし、火災保険で補償されるのは、日々の暮らしの中で起こる「不測かつ突発的な事故」のみです。

したがって、以下のようなペットとの生活で自然に発生する破損・汚損は火災保険の補償対象外となります。

  • ペットが歩くことによって床にできた傷
  • ペットが家具をかじり、機能を損なわない程度につけた傷
  • 猫が壁につけたひっかき傷

犬や猫を飼う際には充分に建物や家具を保護し、できるだけ傷をつけないよう心掛けておきましょう。

破損・汚損補償の加入がおすすめなケース3選

破損・汚損補償の加入がおすすめなケース3選

火災保険で破損・汚損として補償されるケース、されないケースを解説しました。

損傷の程度によっては補償が認められない場合もあるので、「破損・汚損補償はいらないかも?」と考える人もいるかもしれません。

ここからは火災保険の破損・汚損補償の加入がおすすめなケースを下記の3つ紹介します。

  • 子供やペットがいる
  • 高価な家財を持っている
  • うっかり物を壊したり失くしたりすることが多い

以下ではそれぞれを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

①子供やペットがいる

子供やペットがいる家庭には、破損・汚損補償の加入をおすすめします。

子供やペットは予測できない行動を取ることがあるので、誤って家財を破損・汚損してしまう可能性が高いからです。

どれだけ目を配っていても発生してしまうのが、破損・汚損補償の適用対象である「不測かつ突発的な事故」です。

大きな事故が発生する前に破損・汚損補償に加入して、万が一の事態に備えておくのが安心でしょう。

 

②高価な家財を持っている

高価なブランド品や家具、電化製品などを持っている場合も、火災保険の破損・汚損補償に加入するのがおすすめです。

高価な家財が壊れた場合、買い替える際の負担もその分大きくなります。

特に、パソコンなどの仕事に必要な家財が被害を受けると、買い替え費用以上の損害になるかもしれません。

火災保険の破損・汚損補償に加入していれば、万が一の場合でも保険金が受け取れるので、負担も軽減できる可能性が高いでしょう。

 

③うっかり物を壊したり失くしたりすることが多い

③うっかり物を壊したり失くしたりすることが多い

うっかり物を壊したり無くしたりすることが多い場合も、破損・汚損補償の加入はおすすめです。

周りから注意不足だと言われる人や、よく物を落としたりぶつかったりすることが多い人は、普段から何かと金銭的な負担を負うこともあるかもしれません。

日常的に不測の事態に見舞われる可能性が高いので、できるだけリスクに備えたほうがメリットが大きいでしょう。

心当たりのある人は、ぜひ火災保険に破損・汚損補償を付けているか確認してみてはいかがでしょうか?

まとめ:破損・汚損の被害には火災保険を活用しよう

まとめ:破損・汚損の被害には火災保険を活用しよう

この記事では、火災保険で補償される破損・汚損の事例を紹介しました。

火災保険では、突発的かつ不測の事故による破損・汚損に備えることができます。

子供の落書きから車の衝突による外壁の破損に至るまで、幅広く補償してくれます。

水濡れや他者からのいたずらに対する補償も充実しているため、あらゆる事故から建物や家財を守ることが可能です。


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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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