室内階段の塗装費用は?安く抑える方法やDIYのコツも解説

階段リフォームの費用相場は?安く抑える3つのコツやDIYの注意点を徹底解説 内装

「階段のリフォームなんて本当に必要なの?」

「一体どれ位の費用が必要なの?」

などのような、階段のリフォームについて悩みを持つ人も多いでしょう。

家の中で利用率が多い割に注目されることの少ないのが階段です。

階段は家族全員が頻繁に利用するからこそ、「老朽化の改善」と「安全性の確保」が重要になります。

今回は、階段のリフォームを検討している人に向けて、安心して階段をリフォームするのに必要な情報を徹底解説します。

なお、階段のリフォーム費用は、火災保険でまかなえる可能性があります。

火災保険を申請するときは、申請サポート業者を利用してみましょう。


【種類別】階段リフォームの費用相場は?

【種類別】階段リフォームの費用相場は?を徹底解説

ここでは階段のリフォーム費用相場を、下記の種類別に分けて紹介します。

  • 落下を防ぐ「すべり止めシートの貼り付け」
  • 安全性が向上する「手すりの取り付け」
  • 古くなった面材を変更する「床材の上貼りや交換」
  • 上り下りしやすくする「段差や幅の変更」
  • 使いやすい場所に移動する「階段の位置を変更」

費用相場はリフォーム内容によって異なります。

以下では、それぞれについて詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

①落下を防ぐ「すべり止めシートの貼り付け」

階段リフォームする理由として、安全性の確保がよく挙げられます。

「すべり止めシートの貼り付け」は、安全性を確保するための、最も基本的なリフォームです。

費用相場は工事費込みで「2,000円~10,000円」ほど。

階段の滑り止め効果のあるリフォームは他にも、後述する「手すりの取り付け」や「床材の上貼りや交換」があります。

最も安価で高い効果が期待できる方法が「すべり止めシートの貼付け」です。

粘着性の高いシールでないと、すぐに剥がれてしまいますが、ホームセンター等で2,000円~4,000円程度で購入可能です。

業者に頼らず自分でできるという人なら、さらに費用を抑えることができるでしょう。

②安全性が向上する「手すりの取り付け」

子供や高齢者がいる家庭では、「すべり止めシートの貼り付け」に加えて「手すりの取り付け」を希望するケースも多いです。

大抵の場合、設置する長さ「1m」毎に金額が設定されています。

費用相場は、ストレート形状の階段・片側のみの取り付けの場合、工事費込みで「約50,000円~100,000円」が目安です。

しかし、下記の場合にはさらに費用が多くかかります。

  • 手すりを取り付ける壁が脆い場合の下地工事
  • 手すりを両側に付ける場合

追加工事が必要になることも考え、予算は多目に考えておくようにしてください。

③古くなった面材を変更する「床材の上貼りや交換」

③古くなった面材を変更する「床材の上貼りや交換」

古くなった階段の面材リフォームでは、下記どちらの工法を取るかで費用相場は大きく異なります。

  • 床材の上貼り(またはカーペットの交換):費用相場(工事費込み )約10万円~20万円ほど
  • 床材の交換:費用相場(工事費込み)約25万円~50万円ほど

また、工事期間も階段を撤去する必要のない「床材の上貼り」と、撤去する「床材の交換」とでは、下記のように大きく異なります。

  • 床材の上貼り:1~2日ほど
  • 床材の交換:2週間~1ヵ月ほど

費用や工事期間を考慮すれば、「床材の上貼り」がおすすめですが、階段の傷み具合や構造によっては交換が必要な場合があります。

④上り下りしやすくする「段差や幅の変更」

勾配が急な階段は「段差や幅の変更」で、勾配が緩やかな階段にリフォームできます。

このリフォームの費用相場は工事費込みで55万円前後です。

ライフスタイルが変わり、お子さんや高齢者がいる家庭で人気の階段リフォームです。

階段周囲にスペースがない場合は、次に紹介する「階段位置の変更」で対応しなければなりません。

スペースさえあれば、階段1段の高さや幅の変更で対応可能です。

「階段位置の変更」になれば、工事費が桁違いに高くなる可能性があります。

階段の急勾配リフォームを検討する際には、まず業者に工法の相談をしてみましょう。

⑤使いやすい場所に移動する「階段の位置を変更」

「階段の位置の変更」、これが階段リフォームの中で最も高額です。

リフォームの費用相場は、工事費込みで80万円前後

「階段位置の変更」の場合、階段の撤去と新設の両方が必要になるため、どうしても工事費が高くなります。

また、撤去後のスペースを他の目的に利用する場合には、追加工事が必要です。

工事規模と費用面の両方を考えて、リフォームをしましょう。

階段リフォームを安く抑えるコツ3選

階段リフォームを安く抑えるコツ3選

老朽化や安全性の改善に階段リフォームは欠かせません。

しかし、ネックとなるのがリフォーム費用です。

ここでは、その費用負担を軽減するため、階段リフォームを安く抑えるコツを3つ紹介します。

  • 簡単な箇所はDIYを検討する
  • バリアフリーに関する補助金を申請する
  • 火災保険を利用できるか申請サポート業者に相談する

以下で、それぞれについて詳しく解説します。

①簡単な箇所はDIYを検討する

1つ目はDIYの検討です。

階段リフォームと言っても、先述にあるように目的は1つではありません。

  • 安全性の向上
  • 機能性の向上
  • デザイン性の向上
  • 老朽化の改善

リノベーションに分類されるような、専門的なリフォームには業者の知識と技術が求められます。

しかし、下記程度の簡単なリフォームならDIYで十分対応可能です。

  • おしゃれリフォーム
  • 滑り止めの装着

色など、見た目を好みのテイストにするおしゃれリフォームくらいなら、DIY初心者でも挑戦可能です。

熟練者でも天井に穴を開けたり、電気配線の引き込みなど、有資格者でないと対応できない施工内容には手を出せません。

しかし、滑り止めの設置程度なら、十分対応できるでしょう。

②バリアフリーに関する補助金を申請する

次に紹介するのは、補助金の申請です。

階段リフォームは、介護保険の「介護保険住宅改修費助成制度」で補助金を受けられる可能性があります。

「介護保険住宅改修費助成制度」の詳細は下記のとおりです。

利用条件 要支援・要介護者が住宅改修する時
対象となるリフォーム工事 手すりの取付
床材への滑り止めカーペットの取り付け
床材への滑り止め表面加工
滑り止めのための床材の変更
支給額 支給限度基準額20万円の9割(18万円)が上限

原則、支給回数は1人1回だけですが、下記条件に該当する場合は再度同条件で、支給対象に加えられます。

  • 要介護状態区分が3段階上昇した時
  • 転居した場合

申請の流れは下記のとおりで、申請先は自治体です。

  1. ケアマネージャー等に相談
  2. 申請書類または書類の一部を保険者に提出
  3. 保険者による確認
  4. 施工
  5. 完成住宅改修費の正式申請
  6. 保険者による確認
  7. 住宅改修費の支給

現在、「介護保険住宅改修費助成制度」による補助金を受けるためには、改修工事前に自治体窓口への申請が必要です。

さらに、介護保険給付の対象である確認を受けることを義務化している自治体が増えています。

確認前に工事着工した場合は支給対象になりません。

一部の申請書は有資格者のケアマネージャー等に依頼しなければなりません。

個人で申請を進めず、まずは書類作成を依頼する有資格者に相談してみましょう。

③火災保険を利用できるか申請サポート業者に相談する

③火災保険を利用できるか申請サポート業者に相談する

火災保険は火事に遭った時にしか利用できないと思っている人も多いでしょう。

しかし、火災保険の補償範囲は、下記のように広範囲に渡ります。

  • 水災
  • 風災
  • 雪災
  • 落雷
  • 水漏れ
  • 外部からの衝

契約の補償内容にもよりますが、あなたもにも火災保険で階段リフォームの費用をまかなえる可能性があります。

自然災害による破損でないものや、経年劣化による破損は補償外ですが、経年劣化だったと思っていた破損が、自然災害が原因だったというケースも多数見られます。

このように、素人では正確な判断ができないケースは少なくありません。

火災保険を申請するときは、申請サポート業者を利用してみましょう。


階段のDIYを検討している時の注意点3選

階段のDIYを検討している時の注意点3選

「階段のリフォームは素人のDIYじゃ無理。」と、思われている人も多いでしょう。

しかし、簡単なリフォームならばDIYで十分対応可能です。

  • 初心者は自分でできる範囲までにする
  • 建築基準法で定められた安全な幅や高さにする
  • 価格や見た目よりも安全性を重視した素材を選ぶ

以下では、上記の階段をDIYでリフォームする時の注意点について詳しく紹介します。

①初心者は自分でできる範囲までにする

階段は家の中でも、強度や安全性、耐震性が求められる箇所です。

そのため、素人知識で安易にDIYを施せば、従来備えていた強度や安全性、耐震性を損なう可能性もあります。

特にDIY初心者は、DIY可能なリフォーム範囲を把握しておく必要があるでしょう。

初心者DIYで対応可能な主なリフォームは下記のとおりです。

  • 階段板の張替え
  • 滑り止めの装着
  • カッティングシートの装着
  • カーペットの装着

階段は少しの凹凸でも、転倒等の危険が伴います。

特に小さな子供や高齢者がいるなら、危険性は増加するでしょう。

そのため、下記のような専門知識・技術が求められる、高度な階段リフォームは初心者のDIYに向きません。

  • 床材の上貼りや交換
  • 段差や幅の変更
  • 階段の位置を変更

しかも、工事期間が長期化すれば、生活に支障をきたします。

DIYによる階段リフォームは、手軽に短時間で完成できるものに限定することをおすすめします。

②建築基準法で定められた安全な幅や高さにする

DIY技術が向上すれば難しいリフォームにも挑戦したくなるものですが、注意すべきなのが建築基準法の基本ルールです。

建築基準法は建物を建築する際に求められる、最低基準の基本ルールを定めた法律です。

よって、建築基準法で階段建築の基本ルールを知っておけば、強度や安全性、耐震性を損なうことなくリフォームに取りかかれます。

建築基準法で知っておきたい基本ルールは、階段寸法の建築基準です。

箇所 寸法
階段と踊り場の横幅 75cm以上
蹴上げ(けあげ)の高さ(階段の高さ) 23cm以上
足を乗せる踏み面(ふみづら)の奥行き幅 15cm以上

※データ参照先:法規制による階段寸法(有効幅、蹴上、踏面、踊場)

建築基準法では、階段の寸法を上記のように定めています。

この建築基準が安全性等の観点から算出された基準値なので、DIYでリフォームする際も値を満たすようにしましょう。

③価格や見た目よりも安全性を重視した素材を選ぶ

③価格や見た目よりも安全性を重視した素材を選ぶ

もちろん価格や見た目も重要ですが、それだけにこだわると満足の行くリフォームにはならないでしょう。

重要なのは、安全性を重視した素材選びです。

使用できる素材の特徴を以下の表にまとめているので、ご覧ください。

床材名 特徴
フロアタイル 素材に粘土などを使っているため、表面がざらついておりグリップたがるため滑りにくい反面、踏み心地が硬い難点があります。
クッションフロア その名のとおり、クッションのように柔らかいのが一番の特徴です。柔らかいだけでなく、衝撃吸収力が非常に高いため、踏ん張りやすく、滑りにくいので階段の床材に向いています。
タイルカーペット ポリプロピレンやナイロン起毛の床材です。衝撃吸収が高く、滑りにくい上、高い耐久性があります。汚れを簡単に落とせるので、扱いに手がかかりません。
遮音フローリーング 音を吸収する遮音材がクッション材の役割もかねた、やわらかい感触の床材です。高い防水性を備え、リーズナブルなのも大きな特徴です。

上記のような素材にまで気を配れば、階段リフォームの目的としている「老朽化の改善」と「安全性の確保」をクリアできるでしょう。

まとめ:費用を抑えて安全な階段にリフォームしたいなら火災保険を活用しよう

まとめ:費用を抑えて安全な階段にリフォームしたいなら火災保険を活用しよう

今回は階段リフォームについて徹底解説しました。

階段は家の中でも利用率が多い箇所ですから、老朽化の改善や安全性の確保のため、リフォームを検討している人は少なくありません。

現在、階段リフォームを検討しているなら、今回の記事を参考にしてもらえばリーズナブルで満足いく結果が得られるはずです。


階段のリフォームを依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。

リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。

火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。

「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。

気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。

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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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