10種類の屋根の形を徹底解説!それぞれのメリット・デメリットについても紹介!

屋根の形 外回り

今回の記事では、屋根の種類について紹介していきます。

実は、一言で屋根と言ってもその種類はさまざま。

また、屋根の種類によって持っている特徴も異なります

屋根には多くの役割があり、家には屋根が必要不可欠。

そんな屋根をリフォームする際は、家にどのような影響を及ぼすかを考えながら行わなければなりません。

自宅に合わない屋根にリフォームしてしまうと、後から問題が発生してしまうかもしれません。

そこで、本記事では屋根の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

この記事を読めば、屋根の種類がわかるようになり、リフォームしたい屋根の形を選ぶことができるようになります。

せっかく屋根をリフォームするのであれば、お気に入りの屋根にしたいもの。

ぜひ、参考にしてください。

屋根は自然災害などで破損することも多く、建物の中では火災保険が適用しやすい部分です。

火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。


屋根とは?今さら聞けない屋根の役割を紹介

屋根とは?今さら聞けない屋根の役割を紹介

まずは、屋根が持っている役割について紹介します。

そもそも、屋根とはどのような役割を果たすのでしょうか。

なんとなくは知っているけれど、説明しろと言われたら困ってしまうかもしれません。

なので、ここで改めて屋根の役割を復習しておきましょう。

ここからは、今さら聞けない屋根の役割を3つ紹介していきます。

屋根の役割:防風

屋根が持っている重要な役割の1つが、風を防ぐこと。

強い風や雨があると、屋根が無ければ建物が傷んでしまいます。

屋根は家全体を守ってくれるとても大切な部分であることを覚えておきましょう。

屋根の役割:断熱

日差しを遮り、日光の熱を建物の中に通さない断熱効果も屋根が持っている重要な役割です。

特に、夏は屋根が無ければ暑さでまともに部屋の中にいられません。

さらに、日差しのまぶしさを軽減する効果も屋根にはあります。

屋根の役割:通気

屋根が持っている重要な役割の最後が、断熱材の外側に空気を流すという通気性。

屋根が無いと家の中に湿気が溜まってしまい、カビや腐りが増加してしまいます。

つまり、建物が長持ちするのは屋根のおかげと言っても過言ではありません。

屋根の形はさまざま!屋根の種類を一覧表で紹介

屋根の形はさまざま!屋根の種類を一覧表で紹介

ここからは、屋根の形をそれぞれ紹介していきます。

先ほども紹介した通り、屋根の形はさまざま。

そんな屋根の種類を全て知っているという方は少ないのではないでしょうか。

もちろん、全ての屋根の形を把握しておく必要はありません。

ですが、屋根のリフォームを検討している方にとっては自宅の屋根を見つけるための参考になります。

ぜひ、参考にしてください。

まずは、屋根の形の名称とおすすめする家の特徴をを表にまとめましたの確認しましょう。

屋根の名称 どんな家におすすめか
切妻(きりづま)屋根 塗装がしっかりしている家
半切妻(はんきりづま)屋根 道路斜線や日影規制を受ける恐れのある家
片流れ(かたながれ)屋根 洋風の家
寄棟(よせむね)屋根 台風の多い地域の家
入母屋(いりもや)屋根 和風の家
方形(ほうぎょう)屋根 正方形に近い設計の家
陸(りく/ろく)屋根 RC住宅
差し掛け屋根・招き屋根 強い風が吹く地域の家
越(こし)屋根 雨が少ない地域の家
バタフライ屋根 個性的な外観の家

それでは、上記の10種類の屋根についてそれぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介していきます。


屋根の形その1:切妻(きりづま)屋根

屋根の形その1:切妻(きりづま)屋根

切妻屋根は、日本人にとって親しみのある屋根です。

屋根の最頂部の棟から2つの傾斜面が本を伏せたような形状が特徴。

日本の多くの家屋で使われているポピュラーな屋根が切妻屋根になっています。

切妻屋根のメリット

切妻屋根のメリットは、工事が簡単でトラブルが発生しにくいということ。

トラブルが発生しにくいので、メンテナンスの頻度も多くありません。

メンテナンスの頻度が少ないので、メンテナンス費用も抑えることができます。

また、新築時も工事費が抑えられるので、予算が少ない方にはおすすめの屋根です。

切妻屋根のデメリット

切妻屋根のデメリットは、屋根以外の部分が劣化しやすいということ。

建物の棟に対し直角に接している面は屋根の軒部分がありませんので、日光や雨が建物の壁に直接当たってしまいます。

そのため、建物の壁は劣化しやすくなります。

なので、屋根以外の部分は塗装をするなど定期的にメンテナンスをしなければいけません。

塗装の手間がかかることが面倒な方は切妻屋根ではなく、他の屋根を検討してみてもよいでしょう。

屋根の形その2:半切妻(はんきりづま)屋根

屋根の形その2:半切妻(はんきりづま)屋根

半切妻屋根とは、切妻屋根の棟に対し直角に接している面に少し寄棟のような屋根面を設け、切妻屋根のデメリットを軽減した屋根のこと。

隅切屋根、はかま腰屋根、ドイツ屋根と呼ばれることもあります。

寄棟のような屋根面がおしゃれ感を演出し、切妻屋根と少し違った雰囲気を持っていることも特徴。

日本ではあまり見られない珍しい屋根です。

半切妻屋根のメリット

道路斜線や日影規制など法的な制約を受ける家屋で導入されることが多い半切妻屋根。

半切妻屋根を用いることで、室内空間の自由度を高めることができることがメリットです。

屋根のほとんどは、室内空間の自由度が限られます。

ですが、半切妻屋根は室内空間をこだわることができるので、そちらを重視する方には半切妻屋根を検討してみてください。

また、リフォームの際は室内面積を買えずに屋根を変えることが可能

特に、道路に面した家や家が密集した地域に住んでいる家には半切妻屋根がおすすめです。

半切妻屋根のデメリット

半切妻屋根は、棟の形が少し複雑なのでメンテナンスが大変です。

また、雨漏りが発生しやすいということもデメリット。

少しでも異変を感じた方は業者にメンテナンスの依頼をしましょう。

雨が多い地域では、半切妻屋根の導入はよく考えたほうがいいかもしれません。

屋根の形その3:片流れ(かたながれ)屋根

屋根の形その3:片流れ(かたながれ)屋根

片流れ屋根は切妻屋根を半分に切ったような形で、あまり日本では見られない屋根です。

片流れ屋根を採用した建物はシャープな形状で、おしゃれに見えるのが特徴。

洋風の建物との相性が良く、建物をより近代的に見せる効果があります。

日本ではあまり見られない屋根のため、リフォームして片流れ屋根にすると注目を集められるかもしれません。

片流れ屋根のメリット

片流れ屋根は、工事も簡単で防水上の欠陥が少なく大雨が降っても安心です。

屋根裏の空間を確保しやすく、室内の空間を広く取りたい方にはおすすめの屋根。

また、屋根面を南向きになるように設置すれば、太陽光パネルの発電効率があがるという側面もあります。

さらに、珍しい屋根のため、周りから注目されることもメリットかもしれません。

片流れ屋根のデメリット

屋根がかかっていない側の壁は雨風が直接壁に当たるため、劣化しやすいことが片流れ屋根のデメリット。

壁に雨風が当たる面は定期的にメンテナンスが必要になってきます。

なので、雨がよく降る地域で片流れ屋根の建物に住んでいる方は注意してください。

また、屋根の傾きが急な片流れ屋根は、雨水が流れるスピードが早くなり、大雨の時、雨樋にダメージを与える可能性があります。

大雨が降った後は念の為、点検を忘れないようにしてください。

屋根の形その4:寄棟(よせむね)屋根

屋根の形その4:寄棟(よせむね)屋根

寄棟屋根は近年増えている形状の屋根で、勾配のある4つの屋根面で作られている屋根です。

最上部に、地上に対して水平になる大棟と呼ばれる部分があります。

地上に対して水平となる部分がある屋根はあまりないため、周りから注目を浴びやすい屋根かもしれません。

寄棟屋根のメリット

寄棟屋根は、屋根面が4方向に広がっていて大棟が風を受けにくいため、耐風性がある屋根です。

台風の多い地域では、寄棟屋根のリフォームをおすすめします。

また、落ちつきのある外観を演出することが可能。

寄棟屋根にリフォームすると、あまり目立ちすぎない上品な家に仕上がります。

寄棟屋根のデメリット

構造上、大棟と2つの傾斜面の間のY字部分に水が溜まりやすい寄棟屋根。

そのため、そこから雨漏りが発生するリスクが高いというデメリットがあります。

水が溜まるという点で他の屋根に比べて雨漏りの危険性が高まることを念頭におき、リフォームを検討しましょう。

施工やメンテナンスをしっかりすることで防げるため、定期的なメンテナンスをしてください。

屋根の形その5:入母屋(いりもや)屋根

屋根の形その5:入母屋(いりもや)屋根

入母家屋根は、寄棟屋根と切妻屋根を組み合わせた様なデザインの屋根。

田舎で見られることの多い、日本の伝統的な屋根です。

ですが、年々数が減ってきていて、日本でも少なくなってきました。

上部の切妻部分と下部の寄棟部分が一続きになっていることが入母屋屋根の特徴です。

入母家屋根のメリット

雨樋から雨水が溢れるトラブルが少なく、屋根裏の断熱性、通気性が高くなることが入母屋屋根のメリット。

日本の伝統的な屋根ということもあり、和風の家との相性は抜群です。

数が少なくなってきたからこそ、導入を検討してみてもいいかもしれません。

入母家屋根のデメリット

入母屋屋根は接合部分が多い屋根ですので、工事が高額になります。

また、メンテナンスの頻度も費用も多くなるということが入母屋屋根のデメリット

工事をする際は期間も長くなってしまう可能性があることを念頭に置いておいてください。

予算や時間に余裕のない方は選ぶのが難しい屋根かもしれません。


屋根の形その6:方形(ほうぎょう)屋根

屋根の形その6:方形(ほうぎょう)屋根

方形屋根は、屋根の頂点から4方向へ屋根面が同じ角度で傾斜している屋根です。

イメージとしてはピラミッドのような形で、寄棟屋根の大棟部分がないタイプの屋根。

デザインが美しいと評価が高い屋根の1つです。

方形屋根のメリット

寄棟屋根と同様に、4方向から支え合っている構造のため、雨風に強く、風の強い地域でも安心して使えることが方形屋根のメリット。

また、ピラミッド形の屋根、正方形の建物はビジュアル的に形が整って美しく見えます。

建物全体の美しさを追求したい方は、方形屋根のリフォームを検討してみてください。

方形屋根のデメリット

方形屋根はピラミッドのような形に作られる屋根のため、家の設計が正方形に近いものでないといけません。

なので、家の構造が限定されるということがデメリット。

家の形まで細々と設計したい方には、方形屋根は向かないかもしれません。

また、方形屋根は、換気の機能が低く熱気や湿気がたまりやすい設計です。

そのため、定期的にメンテナンスをしてカビや腐れを防止するようしましょう。

屋根の形その7:陸(りく/ろく)屋根

屋根の形その7:陸(りく/ろく)屋根

陸屋根はRC住宅で利用されることが多い、勾配がほとんどないタイプの屋根です。

勾配がなく屋根面がほとんど平らである屋根のため、人が歩くことができるのが陸屋根の特徴。

主に積雪地域でその本領を発揮します。

珍しい形の屋根なので、周りから注目されやすい屋根の1つです。

陸(りく/ろく)屋根のメリット

雪が滑り落ちる斜面がないため、落雪対策の雪おろしなどをほとんど行う必要がないことが陸屋根のメリット。

落雪対策は降雪地域では必須になってくる作業。

その落雪対策が無くなるだけで、降雪地域に住んでいる方にとってはかなりのメリットと言えます。

陸(りく/ろく)屋根のデメリット

陸屋根は傾斜がないタイプの屋根のため、降雨時の雨の流れがとても悪いです。

そのため、雨漏りの危険性が高まるということが陸屋根のデメリット。

雨の多い地域に住んでいる方は、陸屋根にするべきかきちんと考えてリフォームするようにしましょう。

陸屋根を導入する場合は、防水層の性能と耐久性に気をつかい、施工後も定期的なメンテナンスを欠かさない様にすることが大切

陸屋根は人が歩けるのが特徴のため、自分でも定期的に点検してみてもいいかもしれません。

屋根の形その8:差し掛け屋根・招き屋根

屋根の形その8:差し掛け屋根・招き屋根

差し掛け屋根は切妻屋根の上部をずらしたようなタイプの屋根。

差し掛け屋根と似ている屋根に招き屋根と呼ばれる屋根もあります。

招き屋根は差し掛け屋根の中の1つで、切妻屋根の1つの屋根面が長く、もう1つは短い屋根面で作られていることが特徴。

どちらも海外の家に多い屋根になっています。

差し掛け屋根・招き屋根のメリット

屋根の間に壁部分ができるため、採光窓を設けることで家の中を明るくすることができることが差し掛け屋根・招き屋根のメリット。

また、施工費用が安く、屋根裏の断熱性、通気性も保つことができます。

このように、差し掛け屋根・招き屋根や全体的にメリットが多い万能な屋根になっています。

差し掛け屋根・招き屋根のデメリット

メリットが多い差し掛け屋根・招き屋根ですが、しっかりとメンテナンスしないと雨漏りが発生しやすいというデメリットがあります。

差し掛け屋根・招き屋根だけに言えたことではありませんが、屋根と外壁との雨仕舞いをしっかりと行いましょう。

定期的なメンテナンスは欠かさないようにしてください。

屋根の形その9:越(こし)屋根

屋根の形その9:越(こし)屋根

越屋根は、採光や風通しを良くするため、屋根の上に小さな屋根組をのせた形状の屋根です。

屋根組に窓を設置することで、光や風を室内に取り入れやすくします。

越屋根のメリット

窓が高い位置に来るため、湿気や熱気を逃しやすく、風通りを良くすることもできることが越屋根のメリット。

ただし、窓の設置次第で採光がうまくいかないこともありますので、しっかりと考えて設計しましょう。

越屋根のデメリット

越屋根は構造が複雑なので、雨漏りが発生した時に原因がわかりにくいというデメリットもあります。

そのため、原因調査に時間と費用がかかってしまうので、注意してください。

屋根の形その10:バタフライ屋根

屋根の形その10:バタフライ屋根

バタフライ屋根は、その名の通り蝶々の羽を広げたような形の屋根。

端から真ん中に向かって低くなっているV字型の形状が特徴になっています。

バタフライ屋根のメリット

バタフライ屋根のメリットは、個性的な家屋を演出できることです。

ここまで紹介した屋根の中でも、かなり珍しいバタフライ屋根。

誰にも真似できないオンリーワンの家を作りたい方は、ぜひバタフライ屋根のリフォームを検討してみてください。

バタフライ屋根のデメリット

バタフライ屋根は、谷間になっている箇所に水や雪が溜まりやすいです。

そのため、雨漏りの危険性が特に高い屋根であることがバタフライ屋根のデメリット。

また、雪が溜まると重みで屋根や樋にダメージがあるため、雪の多い地域ではバタフライ屋根はおすすめできません。

それぞれの屋根の形状を把握して住宅に合った屋根にリフォームしよう!

それぞれの屋根の形状を把握して住宅に合った屋根にリフォームしよう!

いかがでしたでしょうか。

屋根にはさまざまなタイプがあり、特徴も屋根によって大きく違います。

これだけの種類があれば、自宅に合った屋根はかならず見つかるはず。

メリットだけではなく、デメリットもふまえた上で理想の屋根にリフォームしましょう。

屋根は自然災害などで破損することも多く、建物の中では火災保険が適用しやすい部分です。

火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。


屋根のリフォームが必要になったさいは、費用無料で完全成果報酬型の火災保険申請サポートを選ぶとよいでしょう。

火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、不払い認定されたり、見落としや間違いが発生する可能性があります。

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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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