カラーベストってどんな屋根?リフォーム費用や業者を選ぶ2つのポイントまで徹底解説

今回の記事では、カラーベスト屋根について解説していきます。

カラーベスト屋根について詳しく知っている方はあまり多くはいません。

屋根をリフォームすることを考えた際に初めて耳にした言葉だという方も多いと思います。

あまり馴染みのないように感じるカラーベスト屋根ですが、実は全国的にも普及している屋根なのです。

全国的にカラーベスト屋根が普及されている理由は、多くのメリットがあるから。

しかし、メリットが多いからといって考えなしにカラーベスト屋根を選んでしまうのはやめましょう。

リフォームする上で大切なことは、メリットだけでなくデメリットも知っておくこと。

そこで、本記事ではカラーベスト屋根の特徴やメリット・デメリットについて徹底解説していきます。

他にも、カラーベスト屋根のリフォームにかかる費用の相場やリフォーム業者を選ぶポイントについても紹介。

カラーベスト屋根のリフォームを検討している方には必見の内容になっています。

ぜひ、参考にしてください。

カラーベスト屋根へのリフォームには、火災保険を使えることがあります。

火災保険を申請する際には、申請サポート業者を利用するとよいでしょう。


  1. スレート屋根材と何が違う?カラーベスト(コロニアル)とは
    1. カラーベスト(コロニアル)屋根材の特徴
  2. カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット
    1. カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット1:耐震性が高い
    2. カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット2:他の屋根材に比べ価格が安い
    3. カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット3:デザインが豊富
  3. カラーベスト(コロニアル)屋根のデメリット
    1. カラーベスト(コロニアル)屋根のデメリット1:定期的なメンテナンスが必要
    2. カラーベスト(コロニアル)屋根のデメリット2:気温差に弱い
  4. カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム価格
    1. カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム:葺き替え工法
    2. カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム:重ね葺き工法(カバー工法)
  5. 塗装メンテナンスが必要になるカラーベスト(コロニアル)屋根の症状
    1. カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:色褪せ
    2. カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:ひび割れや欠け
    3. カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:カビ・コケの繁殖
    4. カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:カラーベストの反り
  6. 古いカラーベスト(コロニアル)屋根はアスベストに注意
  7. カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム/メンテナンス業者を選ぶポイント
    1. 業者を選ぶポイント:写真で状況を説明してくれる
    2. 業者を選ぶポイント:縁切り/タスペーサーの確認
  8. 好みのデザインのカラーベスト(コロニアル)屋根を見つけよう

スレート屋根材と何が違う?カラーベスト(コロニアル)とは

スレート屋根材と何が違う?カラーベスト(コロニアル)とは

まずは、カラーベスト屋根とはどんな屋根なのかについて紹介していきます。

屋根をリフォームする際、スレートとカラーベストという言葉が関連していると感じた方もいるかもしれません。

結論としては、スレート屋根材とカラーベスト屋根材は同じ意味を持つ屋根材です。

では、なぜ違う名前になっているのかというと、元々カラーベストとはケイミュー株式会社の製品名。

そこから製品名が一般化し、屋根材の名前としてカラーベストと呼ばれるようになってきたということです。

また、しばしば屋根材全般、板状の屋根材を表すスレートという屋根材の総称としてカラーベストと言われることも。

また、コロニアルという名前もカラーベストとほとんど同じ意味で使われる屋根材です。

この2つの違いは、カラーベストはケイミュー社が販売する屋根材のシリーズ名。

コロニアルはカラーベストシリーズのうちの1つの製品です。

同じ意味で使われることが多いですが、違いを押さえておきましょう。

カラーベスト(コロニアル)屋根材の特徴

それでは、カラーベスト屋根の特徴について解説します。

カラーベスト屋根は、セメントを主な材料とした薄い板状の屋根材。

軽くて耐久性のあることが特徴です。

また、デザイン性も多くの種類から選べて色も豊富。

汎用性が高く、さまざまなタイプの家と相性がいいため、家の屋根材として多く使われています。

そんなカラーベスト屋根の耐用年数は、一般的に20年から30年が目安。

しかし、塗装の剥げはもっと短い年数で起きるため、定期的なメンテナンスが必要になります。

カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット

スレート屋根材と何が違う?カラーベスト(コロニアル)とは

ここからは、カラーベスト屋根のメリットを紹介していきます。

冒頭でも紹介した通り、カラーベスト屋根が全国的に普及されている理由は多くのメリットがあるから。

ここでしっかりとカラーベスト屋根のメリットを把握しておきましょう。

それでは、カラーベスト屋根のメリットについて3つ紹介します。

カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット1:耐震性が高い

耐震性が高いということが、カラーベスト屋根のメリットの1つ。

カラーベスト屋根は、軽量で耐久性のある屋根材です。

軽量ということは、建物全体にかかる負荷が少なくなるということ。

屋根の重量が大きいと、地震による屋根の崩れや屋根の負荷によって建物が潰れてしまう可能性が上がります。

つまり、軽量なカラーベスト屋根は地震による建物の破損を防いでくれる役割があります。

カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット2:他の屋根材に比べ価格が安い

価格が安いということも、カラーベスト屋根の大きなメリット。

屋根材で使われているものは、カラーベスト屋根以外にも瓦屋根、金属屋根などの種類があります。

カラーベスト屋根は、それらの屋根材の中でも価格が低いことが人気の理由となっています。

ただし、製品によっては価格が高くなることもありますので自分の予算に合った製品を選ぶようにしましょう。

また、リフォームの作業難易度が低いため、作業期間も短いこともカラーベスト屋根のメリットです。

カラーベスト(コロニアル)屋根のメリット3:デザインが豊富

デザインが多く、好みの屋根を見つけやすいということもカラーベスト屋根のメリットです。

リフォームするときは、デザインまでこだわりたいと思う方は多いはず。

カラーベスト屋根はデザインが豊富なため、多くの種類の中から自分の好みを選ぶことができます。

他の家では見られないオンリーワンの屋根にリフォームすることも可能。

こだわりの自宅にリフォームしたいという方は、ぜひカラーベスト屋根を検討してみてください。

カラーベスト(コロニアル)屋根のデメリット

カラーベスト(コロニアル)屋根のデメリット

ここからは、カラーベスト屋根のデメリットについて紹介していきます。

カラーベスト屋根はメリットが多いですが、もちろんデメリットもあります。

メリットだけではなく、ここでデメリットについても把握しておきましょう。

メリット・デメリットをしっかりと把握した上でリフォームを検討することが、後悔しないようにする重要なポイントです。

それでは、カラーベスト屋根のデメリットについて2つ紹介します。

カラーベスト(コロニアル)屋根のデメリット1:定期的なメンテナンスが必要

カラーベスト屋根は、定期的なメンテナンスをしなければなりません。

カラーベスト屋根の主成分はセメント。

セメントは、一般的に防水性が低いので、塗装することで防水機能を付加しています。

そのため、定期的に塗装メンテナンスをしないと防水性がなくなってしまうということ。

定期メンテナンスを怠ると、腐れや雨漏りの危険性が高まるため気をつけましょう。

目安は10年に1度と言われていますが、目視で確認し、必要であればより高頻度で行うことも考えてください。

カラーベスト(コロニアル)屋根のデメリット2:気温差に弱い

気温差に弱いということも、カラーベスト屋根のデメリット。

カラーベスト屋根の成分のセメントには水分を吸収しやすいという特徴もあります。

セメント内部に水分が入り込むことで、水分が寒さで凍ったり溶けたりすると屋根が割れてしまうかもしれません。

寒い地域などの気温差の大きい地域では、カラーベスト屋根を使うかどうかよく検討してリフォームしましょう。


カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム価格

カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム価格

ここからは、カラーベスト屋根にリフォームにかかる費用について紹介します。

リフォームする際に費用はどれほどかかるのかについては気になるところ。

カラーベスト屋根のリフォームは、工法によって費用が大きく変わります。

また、使用する屋根材の製品によって費用が変動することも念頭に置いておきましょう。

それでは、カラーベスト屋根のリフォーム費用を工法別に紹介していきます。

カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム:葺き替え工法

葺き替え工法とは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を設置する工事方法

葺き替え工法の場合、カラーベスト屋根のリフォーム費用の相場は70万円から140万円です。

屋根材を新しくすると、防水シートが新しくなるため雨漏りの危険を減らすことが可能。

また、既存の屋根材に腐れなどがあっても撤去してしまうので安心できます。

カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム:重ね葺き工法(カバー工法)

重ね葺き工法とは、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を重ねて設置する工事方法

重ね葺き工法の場合、カラーベスト屋根のリフォーム費用の相場は50万円から120万円です。

既存の屋根材を解体、処理する費用がかからない分、葺き替え工法よりも相場は安くなっています。

ですが、重ね葺き工法は屋根が二重になってしまうため、建物への負担が高くなるなどのデメリットも。

なので、自分の予算と相談してリフォームの工法を決めましょう。

塗装メンテナンスが必要になるカラーベスト(コロニアル)屋根の症状

塗装メンテナンスが必要になるカラーベスト(コロニアル)屋根の症状

ここからは、塗装メンテナンスが必要になるカラーベスト屋根の劣化症状について紹介していきます。

先ほども説明しましたが、カラーベスト屋根は定期的な塗装メンテナンスが必須。

ですが、どのような症状が現れた時にメンテンナスすればいいのかは素人では判断が難しいです。

そこで、ここではメンテナンスが必要になる症状を3つ解説していきます。

ぱっと見ただけではわからなくでも、実はメンテナンスをしなければならない状態になっているかもしれません。

以下のような症状があったら早急にメンテナンスの依頼をしましょう。

カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:色褪せ

塗装メンテナンスが必要になるカラーベスト屋根の劣化症状の1つ目は、色褪せによる劣化

太陽光の紫外線や、雨風を受けると屋根の色が少しずつ落ちていきます。

この症状を色褪せと言い、塗膜の効果が衰えている証拠。

塗膜は、色だけでなく防水機能を屋根に付与させる効果があります。

色褪せがあるように感じたら、防水効果を取り戻すためにも塗装メンテナンスを行いましょう。

カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:ひび割れや欠け

塗装メンテナンスが必要になるカラーベスト屋根の劣化症状の2つ目が、屋根のひび割れや欠け

カラーベスト屋根はセメントを主成分とするため、雨水によってひび割れや欠けが発生する可能性があります。

浅いひび割れであれば、塗装メンテナンスをすることで補修することができます。

浅いひび割れを放置してしまうといずれ大きな欠けになり、塗装では補修できなくなってしまうかもしれません。

なので、ひび割れを発見した時は早めに塗装しておきましょう。

また、雨が多く降った年は塗装メンテナンスを依頼しておくことがおすすめです。

カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:カビ・コケの繁殖

塗装メンテナンスが必要になるカラーベスト屋根の劣化症状の3つ目が、カビやコケの繁殖

カラーベスト屋根の表面に黒ずみが見つかった場合、カビやコケが繁殖している可能性があります。

カビやコケが繁殖する理由は、不十分な塗装メンテナンスによって屋根が水を含みやすくなるから。

状態によっては塗装で補修するだけではなく、葺き替え工法でのリフォームが必要になりますので注意しましょう。

カラーベスト(コロニアル)屋根の劣化症状:カラーベストの反り

カラーベスト屋根の最後の劣化症状が、カラーベストの反りです。

カラーベストの反りが起こる原因は、ひび割れや欠けと同様。

ただし、カラーベストの反りは塗装メンテナンスでは補償できません。

反ってしまった屋根材は元には戻らず、塗装メンテナンスではなく葺き替え工法、重ね葺き工法でのリフォームが必要になります。

そのような状態になってしまう前に定期的な塗装メンテナンスをし、反りを未然に防止しましょう。


古いカラーベスト(コロニアル)屋根はアスベストに注意

古いカラーベスト(コロニアル)屋根はアスベストに注意

昔からカラーベスト屋根を使っている方は、1度自宅の屋根を見直したほうがいいかもしれません。

古い屋根にはアスベストが含まれている可能性があります。

アスベストとは、石綿とも呼ばれる繊維状の石材のこと。

アスベストは、素材的には優れていますが人体に悪影響があることが判明したため、1970年代に日本で使用が禁止されました。

よって、1970年以前に作られた屋根や壁、床などにはアスベストが使用されている場合もあります。

リフォームの際に既存の屋根にアスベストが含まれていた場合は、別途で撤去費用がかかることもあるので注意してください。

カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム/メンテナンス業者を選ぶポイント

カラーベスト(コロニアル)屋根のリフォーム/メンテナンス業者を選ぶポイント

ここからは、カラーベスト屋根のリフォームやメンテナンスをする際の業者の選び方について紹介していきます。

業者によって対応が違うので、ぜひ良い業者を選ぶポイントを把握して選ぶ際に役立ててください。

ここで紹介するポイントは以下の2つ。

・写真で状況を説明してくれる

・縁切り/タスペーサーの確認

それでは、それぞれ紹介していきます。

業者を選ぶポイント:写真で状況を説明してくれる

業者を選ぶポイントとして、写真で進捗状況を見せて説明してくれる業者をおすすめします。

屋根は高さがあるため実際に見ることはできません。

良い業者は、屋根の状態を写真に収めて説明してくれます。

写真で見ることで自宅の状況がわかるので、写真を使って丁寧な説明をしてくれる業者を選びましょう。

業者を選ぶポイント:縁切り/タスペーサーの確認

縁切りとは、カラーベスト屋根を塗り替える際に屋根と屋根の間に隙間を作る作業のことです。

まずは、業者に縁切りを行うかの確認をしましょう。

縁切りを行う理由は、雨漏りや内部結露などを防ぐため。

実は、こんな大切な作業をしていない業者も存在することは否定できません。

家が建ってからでは実際に確認しにくく、地味で大変な作業であるためごまかされる場合もあります。

次に、縁切りはカッターではなくタスペーサーを使って行うことを確認してください。

縁切りをカッターで行うと、屋根の塗装を傷つけて屋根を汚してしまうことに繋がります。

また、とても多くの数を手作業でするため、コストパフォーマンスが良くありません。

そんなときに役に立つのがタスペーサーです。

タスペーサーを屋根と屋根の間に入れることで、隙間が確保されカッターで縁切りをする手間を省くことが可能。

カッターのように屋根を傷つけることもないので、タスペーサーを使って縁切りを行う業者を選びましょう。

好みのデザインのカラーベスト(コロニアル)屋根を見つけよう

好みのデザインのカラーベスト(コロニアル)屋根を見つけよう

いかがでしたでしょうか。

カラーベスト屋根は、メリットが多く人気が高い屋根材です。

長く住む家ですから、自分のこだわりの詰まった家にしたいもの。

好みのデザインのカラーベストが見つかるまでいろいろ探してみることをおすすめします。

また、リフォーム業者に依頼するときも本記事を参考にして選んでみてください。

カラーベスト屋根へのリフォームには、火災保険が使えることもあります。


カラーベスト屋根へのリフォームを依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。

リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。

火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。

スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。

「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。

気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。

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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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