トタン屋根の修理費用は?修理のタイミングや安くする方法も徹底解説。DIYは危険?

トタン屋根の修理費用は?修理のタイミングや安くする方法も徹底解説。DIYは危険? 外回り

「トタン屋根の修理を極力安く済ませる方法はないだろうか」

などのお悩みはありませんか?

この記事では、トタン屋根修理の費用相場や修理のタイミング、修理費用を節約する方法を徹底解説。

トタン屋根の修理を考えている人は、ぜひご覧ください。

トタン屋根の修理には、火災保険が使える可能性もあります。

火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。


トタン屋根の修理費用は?

トタン屋根の修理費用は、工事内容によって異なります。

代表的な工事やリフォームは、以下の5つです。

  • 屋根のめくれなどの部分的な修理を施す場合
  • 屋根の塗装をする場合
  • カバー工法を施す場合
  • ルーフィング(防水)加工をする場合
  • 屋根の葺き替え(張り替え)をする場合

以下では、各工事の特徴と修理費用を解説します。

①部分的な修理を施す場合

部分的な修理を施す際の修理費用は以下の通りです。

劣化具合 修理方法 修理費用
部分的な穴あき トタン板の部分張替え、防水テープやパテのコーキングによる穴の補修 5~50万円
部分的なトタンの剥がれ トタン板の部分張り替え 5~50万円
棟板金のサビや腐食 棟板金の交換 10~20万円
軒先のサビや腐食 軒先の再塗装や交換、雨樋の交換 10~20万円

部分的な修理は問題がある箇所だけを直す工事となるため、最低限の費用で修理することができます。

下記の4つが主な修理箇所です。

  • トタン屋根の表面
  • 棟板金
  • 軒先
  • 雨樋

なお、修理費用は工事する箇所が広いほど高くなり、工事日数も長くなります。

②屋根の塗装をする場合

トタン屋根に塗装を施す際の修理費用は以下の通りです。

劣化具合 修理方法 修理費用
全体的な錆びや色あせ、全体的な塗膜の剥がれや浮き 塗装 40~80万円

錆びの除去や塗料の塗り直しにより、下記の効果が得られます。

  • 遮熱性や断熱性の強化
  • 錆びの発生抑制
  • 防水性の向上
  • カビや苔の発生抑制
  • 見栄えの回復とイメージチェンジ

トタン屋根自体に穴開きなどの部分損傷がなく、錆びや色あせなど見た目の経年劣化起こったときに、塗装は最適だといえるでしょう。

③カバー工法を施す場合

③カバー工法を施す場合

カバー工法を施す際の修理費用は以下の通りです。

劣化具合 修理方法 修理費用
トタン屋根のゆがみや浮き、屋根全面に渡る穴あきや雨漏り カバー工法 80~120万円

カバー工法は重ね葺きとも呼ばれ、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ね張りする工法です。

カバー工法ならば、葺き替えよりも費用や工事日数を抑えて屋根全体の修理が可能です。

修理費用を抑えたい人におすすめの工法と言えるでしょう。

しかし、既存の屋根をそのまま下地として利用するため、屋根の劣化が進んでいる場合には修理後に防水や暴風などの機能が維持できない恐れも。

そのため、劣化状態が軽い屋根に適した工法だと言えるでしょう。

④ルーフィング(防水シート)加工をする場合

ルーフィングの平均耐用年数は20年といわれています。

耐用年数を過ぎると水はけが悪くなり、雨漏りなどの問題が発生しやすくなるため、交換をしましょう。

なお、ルーフィングの種類には、以下の種類があります。

ルーフィングの種類 耐用年数 価格相場(1平方メートル当たり)
アスファルトルーフィング 約10年 約200円~
改質アスファルトルーフィング 約30年 約400円~
高分子系ルーフィング 約15年 約1,000円~
透湿防止ルーフィング 約50年 約500円~
粘着層付きルーフィング 約30年 約900円~
不織布ルーフィング 約30年 約500円~

ルーフィングには、トタン屋根の隙間から屋根の下地部分に雨水が侵入するのを防ぎ、雨漏りを未然に防止する役割があります。

選択するルーフィングによって強度や耐用年数は異なるため、あなたの予算や用途に合ったルーフィングを選びましょう。

⑤屋根の葺き替えをする場合

葺き替えとは、既存のトタン屋根を新しいトタン屋根に交換する工事のことです。

その修理費用は以下の通りです。

劣化具合 修理方法 修理費用
トタン屋根のゆがみや浮き、屋根全面に渡る穴あきや雨漏り 屋根の葺き替え 140~200万円

葺き替えは他の工事よりも費用がかさみ、工期も長い傾向にあります。

しかし、工期が短いカバー工法では屋根の外側を覆うことしかできず、内側に空いた穴などをカバーすることはできません。

屋根を丸ごと取り換える葺き替えは、屋根を新品に取り換える作業なので、耐用年数はカバー工法よりも長くなります。

よって、長期的に見れば最もコストパフォーマンスに優れた工法と言えるでしょう。

トタン屋根の修理をする時期3選

トタン屋根の修理をする時期3選

トタン屋根の修理時期は、以下のいずれかに屋根の状態が当てはまったときです。

  • 一定の年数が経過したとき
  • 屋根に穴やサビが見られるとき
  • 表面が色あせてきたとき

以下では、それぞれの修理時期について詳しく解説します。

①一定の年数が経過したとき

トタンは屋根材の中で最も耐用年数が短く、気候や風土等の影響で劣化がひどい場合は、最悪5年で葺き替えが必要になることも。

しかし、トタン屋根は使用する塗料によって、耐用年数を伸ばすことのできる屋根でもあります。

塗料ごとの耐用年数の目安は、以下の通りです。

塗料 耐用年数
アクリル樹脂 5~6年
ウレタン樹脂 5~8年
シリコン樹脂 8~12年
ラジカル樹脂 10~15年
フッ素樹脂 15~20年
光触媒塗料 15~20年
無機塗料 20~25年

塗料によっては、最長25年まで耐用年数を伸ばすこともできるのです。

できるだけ耐用年数を伸ばしたいなら、塗装等の修理対応は欠かさないようにしましょう。

②屋根に穴やサビが見られるとき

トタン屋根は金属製のため、時間が経てば錆びます。

錆びを確認したときが、修理時期です。

錆びをそのままにしておくと、症状が進んで穴が空いてしまいます。

錆びだけならば、その箇所を研磨して錆止めを塗り、専用塗料で上塗りするだけで修理できます。

しかし、穴が空くと、症状によってはトタン板の交換が必要になることも。

そうなると修理費用も高額になるので、穴が開く前に修理することを心がけましょう。

③表面が色あせてきたとき

③表面が色あせてきたとき

トタンの表面の塗装は紫外線や風雨にさらされることにより、徐々に変色や色褪せ、錆が起こり劣化していきます。

劣化が進行すると防水機能が落ち、錆びやコケ、カビを引き起こす原因となります。

塗装の剥がれや膨れが見られたら、塗装寿命が限界に近づいている証拠です。

ここまで放っておくと、屋根材自体が甚大な被害を受けている可能性が高いので、早急な修理が必要です。

トタン屋根の修理には火災保険を利用できる可能性も

トタン屋根の修理には火災保険を利用できる可能性も

トタン屋根修理には、火災保険を利用できる可能性があります。

下記のような自然災害による被害には、火災保険の申請をすることができます。

  • 雪災
  • 雹災
  • 水災
  • 落雷
  • 爆発
  • 水漏れ
  • 外部からの衝突

なお、加入している火災保険によって補償される災害は異なります。

火災保険の申請が難しいと感じる人は、申請サポート業者の利用するのがおすすめです。


トタン屋根の修理をDIYでするのは危険!業者に依頼しよう

トタン屋根の修理をDIYでするのは危険!業者に依頼しよう

「トタン屋根はDIYで修理できるのでは?」

と感じている人も多いことでしょう。

しかし、素人がトタン屋根を修理するのは危険です。

事実、厚生労働省が公表した「平成30年の労働災害発生状況」によると、建設業の死亡災害は「墜落や転落」によるものが依然として多い傾向にあります。

その数は平成26~30年までの間で、26,819人にものぼるとのことです。

専門業者でも多くの死亡事故が起きている中、素人が高所で作業をするリスクがいかに大きいかは容易に想像できることでしょう。

怪我をしなくても間違った工事をしたり、材料選びを間違えたりして、修理に失敗してしまう可能性も高いです。

屋根の修理は専門業者に依頼してください。

トタン屋根の修理を依頼できる業者3選

トタン屋根の修理を依頼できる業者3選

トタン屋根の修理を依頼できる業者は以下の通りです。

  • 金属屋根を取り扱う専門業者
  • 大手リフォーム会社やハウスメーカー
  • ホームセンター

以下ではそれぞれの詳細を解説します。

①金属屋根を取り扱う専門業者

トタン屋根修理を依頼できるのは、金属屋根を専門に取り扱う塗装業者や板金業者です。

屋根の塗装が必要なときは塗装業者、その他の修理や補修が必要なときは板金業者とおぼえておきましょう。

トタン屋根は錆や塗料の剥がれをもとに、経年劣化を簡単に判断できます。

そのため、ベテランを装ったリフォーム素人の悪徳業者に目をつけられやすいと言われています。

悪徳業者は、主に訪問販売を行う傾向が強いです。

トラブルを避けるためには、訪問販売をしてくる業者ではなく、HPなどで屋根リフォームの施工実績がしっかりとわかる業者を選びましょう。

②大手リフォーム会社やハウスメーカー

家を建てたハウスメーカーや、大手リフォームメーカーに工事を依頼するのもおすすめです。

大手建設会社のメリットは何といっても、信頼度の高さです。

施工時や施工後のトラブルも責任を持って対応してもらえることに加え保証もしっかりしています。

トラブルに対する対応力は、地元の専門業者よりも上と言えます。

ただし、他の業者よりも料金が割高な点には注意しましょう。

③ホームセンター

③ホームセンター

近年ではリフォーム事業に進出し、屋根工事や外壁塗装を扱うホームセンターも増えました。

建築資材から工具まで何でも揃い、まるで総合リフォームセンターのような側面もあるのがホームセンターの魅力。

なにより専門業者よりも気軽に相談できる点は見逃せません。

しかし、実際に工事するのは下請け会社なので、担当者が専門知識を持っていないことが多い点には注意が必要です。

トタン屋根の修理費用を安くするポイント2選

トタン屋根の修理費用を安くするポイント2選

トタン屋根の修理費用をできるだけ安くしたいなら、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 屋根の調査を専門業者に依頼する
  • 屋根が傷む前に修理を行う
  • 火災保険の給付金を使う

以下ではそれぞれのポイントを詳しく解説します。

①屋根の調査を専門業者に依頼する

トタン屋根の修理に限らず、リフォーム関連の見積り金額は業者によってさまざまです。

適正金額を見極めるためにも、屋根の修理を専門に扱う業者をいくつか選び、同じ内容で見積りを依頼するのがおすすめです。

各見積もりを比較した上で、適正な金額かどうかをチェックしましょう。

また、専門業者による現場調査は適正金額だけでなく、どこがどう傷んでいるのかを正確に知ることもできます。

必ず複数の専門業者に見積り依頼し、適正な修理内容と費用で対応してくれるところに依頼しましょう。

②屋根が傷む前に修理を行う

修理費用を安く済ませるためには、屋根の損傷が深刻化する前に修理をするのがおすすめです。

屋根の傷みを放っておくと、損傷がひどくなり修理費も高額になってしまいます。

被害や修理費を最小限に抑えるためにも、できるだけ早期の修理対応を心がけましょう。

③火災保険の給付金を使う


トタン屋根の修理を依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。

もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。

スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。

「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。

気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。

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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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