窓リフォームの費用相場は?施工方法や業者の選び方も徹底解説。補助金で安くなる?

内装

「窓のリフォームっていくらかかるの?」

「補助金を使うことはできるの?」

などのお悩みはありませんか。

締まりが悪くなった窓の改善や、模様替えをするためにリフォームを考えている人も多いことでしょう。

この記事では窓のリフォームについて、下記の項目を解説します。

  • リフォーム費用
  • 窓のリフォームの施工方法
  • 利用できる補助金
  • 火災保険が適用できる補修ケース
  • リフォームを検討する目安
  • 窓のリフォーム業者の選び方

窓のリフォームを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

あまり知られていませんが、窓のリフォームには火災保険を使える場合があります。

火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。


【種類別】窓のリフォームの費用は?

窓のリフォームをするにあたり、費用を把握しておくことは非常に重要です。

窓リフォームにかかる費用を次の3つのパターンに分けて解説します。

  • 一般的な窓ガラスに交換する場合
  • 防犯用窓ガラスに交換する場合
  • 遮熱用の窓ガラスに交換する場合

交換する窓ガラスの種類が変わるだけでも費用は異なります。

各パターンにおける費用が分かれば、大方窓リフォームの費用相場が把握できるでしょう。

①一般的な窓ガラスに交換する場合

一般的な窓ガラスに交換する場合は、4~5万円程度で窓のリフォームが行えます。

ここで言う一般的な窓とは、防犯や遮熱などの機能をつけていないガラスを使用した窓ガラスを指します。

特別な機能がついていないため、価格は安価です。

例えば、120×170cmの腰高窓で約4万円、180×170cmの掃き出し窓で約5万円のリフォーム費用が発生します。

このように、サイズや窓の種類によって価格が変化します。

②防犯用窓ガラスに交換する場合

防犯用窓ガラスに交換する場合、費用は一般的なものに比べて1.5~2万円価格が上乗せされます。

防犯用窓ガラスとは、二枚のガラス間に防犯用特殊中間膜(防犯膜)を挟んだガラスです。

二重構造になっているため、窓ガラスが割られても穴が開きにくいことが特徴です。

費用を以下に記載するのて、参考にしてください。

  • 120×170cmの腰高窓:約5.5万円
  • 180×170cmの掃き出し窓:約7万円

※いずれも工事費用含む

防犯用窓ガラスに交換することで費用は高くなりますが、一般的なガラスよりも犯罪被害に遭うリスクを軽減できます。

③遮熱用の窓ガラスに交換する場合

遮熱用の窓ガラスは、重ね合わせた2枚のガラスの外側に、金属膜のコーティングが施されています。

これにより日差しを跳ね返し、明るさを保ちつつ遮熱することが可能です。

遮熱用の窓ガラスは、一般的な窓よりも費用が倍以上かかります。

サイズや種類ごとの費用は以下の通りです。

  • 120×170cmの腰高窓(壁のこしの高さに設置した窓):約9万円
  • 180×170cmの掃き出し窓(床まで伸びた窓で、出入りできる):約12万円

※いずれも工事費用含む

窓のサイズや種類によって費用が異なるため、リフォームの目的を明確にし、最適なものを選びましょう。

窓の施工方法は大きく分けて2種類

窓リフォームの一般的な施工方法には、以下の二つが存在します。

  • カバー工法
  • 張り替え工法

いずれもメリットがあるため、目的に合わせてリフォーム方法を検討しましょう。

カバー工法と張り替え工法について、具体的なリフォーム方法を解説します。

①費用を抑えるなら「カバー工法」

カバー工法は、既存の窓部品に新しいサッシをカバーする方法です。

ローコストで手軽に施工可能であり、半日程度で窓のリフォームができます。

また、足場を組まずに2階以上の窓でも施工できます。

コストが低く短期間で窓のリフォームが可能なため人気の施工方法ですが、一方で窓の面積が小さくなってしまうデメリットもあります。

カバー工法でのリフォームを検討している人は、メリット、デメリットを事前に把握しておきましょう。

②大幅なリフォームを行うなら「張り替え工法」

張替工法は、既存の窓を部品ごと取りはずし、新しい窓に交換する方法です。

窓そのもの新しくする必要があるため費用が嵩みますが、大胆な模様替えができます。

窓サイズの維持や変更が可能で、腰高窓を掃き出し窓に交換することもできます。

リフォームを実施するために、サッシ周りの壁や床を補修する場合があるので、工事期間が長くなることも想定しておきましょう。

窓のリフォームに利用できる補助金制度3選

窓のリフォームをする場合、条件を満たすことによって国や地方自治体が補助金を支給される可能性があります。

ここでは、次の3つの補助金制度について解説します。

  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • 次世代省エネ建材支援事業
  • 各種断熱リフォーム

補助金の支給を受けることで実質費用を軽減できるため、リーズナブルな価格での窓リフォームが可能になります。

①既存住宅における断熱リフォーム支援事業

既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、国が支給する補助金です。

高性能な断熱材や窓を使てリフォームする際に、一定の省エネ効果の向上が見込める場合、費用の一部が補助されます。

具体的な条件は以下の通りです。

住宅の種類 申請条件
戸建て住宅 原則申請者(家を所有する人)が常に住んでいる家で、店などと一体化していない専用の住宅。
集合住宅 個別改修:戸建て住宅と同じ条件
全体改修:管理組合の代表者が申請し、全戸改修を行う。

上記の条件を満たしたうえで断熱窓のリフォームを行う場合には、補助対象経費の1/3以内(最大120万円)の補助が受けられます。

②次世代省エネ建材支援事業

次世代省エネ建材支援事業は、国による補助金制度です。

こちらは家のリフォームの際に、断熱パネルまたは潜熱蓄熱建材を壁や床に施工した場合、補助の対象となります。

また、上記の条件のいずれかを満たしたうえで、防犯窓や一般ガラス窓のリフォームを同時に行った場合も、補助金が受けることができます。

補助の割合は高く、補助対象経費の1/2以内で最大200万円です。

同時に目的とは異なる断熱リフォームを行う必要はありますが、ここまで高額な費用が補助される補償はめったにありません。

壁や窓のリフォームを検討している人は、積極的に補助金を活用しましょう。

③各種断熱リフォーム

ここでは、地方自治体が実施する補助金制度について解説します。

以下の2つを例に挙げます。

補助金名称 内容
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(北海道) 北海道環境財団が指定する新品の製品で工事を行う。補助対象経費の1/3以内、最大120万円。
家庭における熱の有効利用促進事業(高断熱窓、ドア)(東京都) 「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援(断熱リノベ)」においてSIIに登録された製品を用いた改修工事を行う。助成対象経費の1/6以内、最大50万円。

上記以外の府県でも実施されている場合があるので、確認してみましょう。

窓をリフォームする時期を見極める2つのポイント

窓は年々劣化していくため、定期的にリフォームを実施することが大切です。

適切なリフォームのタイミングは下記の通りです。

  • 前回のリフォームから20年が経ったとき
  • 窓の開け閉めがスムーズにできなくなった時

快適な住環境を維持するためには、窓リフォームは必須と言えます。

上記のタイミングがリフォームに最適な理由を解説します。

①前回のリフォームから20年が目安

なぜ前回のリフォームから20年後が目安になるのでしょうか?

それは、20年程度経過すると窓の機能や品質が低下するからです。

20年経過すると窓ガラスの建付け部分などが劣化し、窓の鍵がかかりにくなることがあります。

さらにガラス自体の劣化も進行し、ガラスそのものが破損することも少なくありません。

②窓の開け閉めがスムーズにできなくなった時

前回のリフォームから20年経過していなくても、窓の開け閉めがスムーズにできなくなった時はリフォームを検討しましょう。

上記は窓だけでなく、サッシや建物自体が劣化している可能性を示唆しているため、早急に対応する必要があります。

この状態を放置していると、窓の気密性が失われ、雨水の侵入によって室内まで劣化してしまいます。

住宅自体の劣化を予防するためにも、窓の開け閉めがスムーズにできなくなった時はリフォームを検討してみましょう。

窓のリフォームに火災保険が活用できる可能性も

台風や地震、大雨、凍結などの影響で窓が破損することも少なくありません。

このような被害は自然災害として認識され、火災保険が適用される可能性があります。

火災保険の適用可否や補償金額は、損害当時の状況によって異なります。

そのため、最大限補償を受けるためには専門的な知識を有した、申請サポート業者の利用がおすすめです。


窓のリフォーム業者を選ぶポイント2選

ここでは、窓のリフォーム業者を選ぶポイントについて紹介します。

ポイントは、主に次の2つが挙げられます。

  • 複数業者の見積もりを確認
  • HPなどで積極的に情報を公開しているか確認

ポイントを押さえておくことで、適正金額で窓のリフォームを行う業者を見つけることができます。

①複数業者の見積もりを確認

ネットの口コミなどで、評判の良い業者にすぐに依頼するのではなく、複数の業者に見積もりを依頼することがおすすめです。

さまざまな業者の見積もりを比較することによって、窓リフォームの内容や相場が把握できます。

大手会社は、下請け業者に修理を依頼しているケースもあり、必ずしも品質が担保されているわけではありません。

さらに、この場合は仲介料が発生し想定よりリフォーム費用が高くなることが懸念されます。

複数業者に見積もりを依頼することは重要ですが、見積もり内容だけでなく業者との相性も重視しましょう。

②HPなどで積極的に情報を公開しているか確認

企業や個人がホームページやブログを立ち上げることが当たり前になっている昨今、情報はネットで容易に収集できます。

しかし、全ての業者が情報を積極的に発信しているわけではありません。

社長やスタッフのプロフィールが掲載されていないうえに、工事内容すらも明記していない業者が一定数存在します。

こういった業者は未知数な部分が多く、悪徳業者である可能性も否めません。

妥当な金額で適切なリフォームを行うには、頻繁に施工情報などを公開している業者を選ぶことがおすすめです。

窓のリフォーム費用を安く抑えるために火災保険を活用しよう

窓リフォームの話題を中心に費用や工事の種類、補助金の内容、優良な業者の選び方解説しました。

費用を抑えるのであれば、カバー工法が最適です。

費用を気にせず大胆な模様替えを希望する場合は、張り替え工法を検討しましょう。

窓にはタイプがあり、通常のガラスを使用したシンプルなものから、機能性が高い防犯ガラスや遮熱ガラスまでさまざまです。

特別な加工が必要な窓にリフォームする場合は、どうしても費用が高くなってしまいます。

リフォームを依頼する前に火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用が賄えるかもしれません。しかし、リフォーム後に申請すると給付金がもらえない可能性があるため、まずは火災保険の申請をしましょう。

もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑で専門知識が必要で、経験の浅い方が給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性も高いです。

スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるのが懸命といえるでしょう。
修復ナビでは無料相談から申請サポートまで提供しています。お客様の不安を軽減するため、まずはお気軽にご相談ください。

監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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