キッチンに勝手口は必要か?間取りによってメリットが違う勝手口の魅力とは

キッチンに勝手口は必要か?間取りによってメリットが違う勝手口の魅力とは 外回り

これから新築を建てる人や、分譲マンションの購入に向けて動いている人は、間取りや物件を決めるのに、多くの設備について考えなければなりません。

勝手口も、そんな設備の1つ。

さらに、必要性は間取りや生活スタイルに大きく影響を受けます。

今回は、勝手口をつけるメリット、デメリットとその解消法も合わせてお伝えします。

生活スタイルを意識した観点から、勝手口が必要か不必要かを見極めてみてください。

キッチンに勝手口を増設する際には、火災保険を申請してみましょう。

申請して得られた給付金の使い道は自由なので、給付金を全額勝手口の増設費用に充てることも可能です。

火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。


  1. 1.キッチンの勝手口・お勝手口とは?意味を知ろう
    1. (1)勝手口は古くは住人が使う専用玄関だった
    2. (2)現代の勝手口は家事に便利な出入り口
  2. 2.勝手口の必要性は暮らし方に左右される|豆知識
    1. 勝手口があるおかげで便利な4つの生活スタイル
      1. (1)玄関からキッチンが離れている
      2. (2)敷地内で家庭菜園を楽しんでいる
      3. (3)勝手口があればゴミ箱を屋外に置ける
      4. (4)洗面所から物干しまでのアクセスを良くしたい
    2. 勝手口の有無で失敗しないコツとは
  3. 3.キッチンに勝手口があるメリット4つ|必要性を知ろう
    1. メリット1.勝手口があると家事が楽になる
    2. メリット2.勝手口に土間の機能があると使い方が広がる
    3. メリット3.家の中に光が差し込む
    4. メリット4.庭からのアプローチとして使える
  4. 4.勝手口にありがちなデメリット3つを解消するには
    1. デメリット1.寒い勝手口にはカーテンやドアに一工夫を
      1. カーテンには冷気を遮断する効果がある
      2. 断熱性の高いドアにリフォームする
    2. デメリット2.結露しやすい勝手口には事前対策
      1. (1)アルミサッシは結露しやすい
      2. (2)結露を吸収するテープを貼っておく
      3. (3)中性洗剤を塗って結露を軽減
    3. デメリット3.勝手口にこそ実践したい4つの防犯対策
      1. (1)鍵の交換や補助錠の取り付け
      2. (2)格子の取り付け・すりガラスへの交換
      3. (3)勝手口に通ずる道に砂利を敷く
      4. (4)センサーライトを取り付ける
    4. 番外編:積雪の多い地域に勝手口は不向き
  5. 5.新築に勝手口を作る際に間取りはどのように設計すべき?
    1. (1)キッチンへ頻繁に出入りする人が快適な作りを目指す
    2. (2)風水を気にするなら北東や南西に設置しない
    3. (3)勝手口周りや土間のサイズ感を考える
    4. (4)台所(キッチン)から勝手口のドアの種類も要検討
      1. 開き戸はドアの種類も多く防犯性も高い                
      2. 引き戸は出入りがしやすく省スペース
  6. 6.勝手口のリフォーム費用の相場はいくら?
    1. (1)キッチンの勝手口リフォーム費用相場は20万円
    2. (2)簡単な工事であれば15万円程度で施工可能      
    3. (3)キッチンの勝手口は気軽にリフォームを
  7. まとめ:勝手口は防犯を考えて活用しよう

1.キッチンの勝手口・お勝手口とは?意味を知ろう

1.キッチンの勝手口・お勝手口とは?意味を知ろう

勝手口・お勝手口の語源はダイレクトに利用用途が反映されています。

それだけ古くから、住宅設備として注目されてきました。

まずは、一昔前と現代の勝手口の位置づけについて見ていきましょう。

  1. 勝手口は古くは住人が使う専用玄関だった
  2. 現代の勝手口は家事に便利な出入り口

勝手口の利用用途を整理することで、メリットとデメリットがより明確になります。

(1)勝手口は古くは住人が使う専用玄関だった

勝手口・お勝手口の語源は諸説あります。

例えば、一昔前は玄関は客人のものであり、住人は勝手口を使って家を出入りしていました。

台所をお勝手と呼び、その場所にある出入口だから勝手口という説が1つ。

他にも、女性が自由に使える場所が、キッチン・台所であり、その自由を勝手と言うからという説もあります。

こうした語源にあるように、古くからの慣習上、勝手口は必要不可欠な設備だったとも言えるのです。

(2)現代の勝手口は家事に便利な出入り口

現代の勝手口は、家事をするのに何かと便利な出入口として位置づけられています。

先ほどお話した玄関は客人のものという慣習は、時代の流れとともに薄れました。

なので、事務所などを併設する家でもないかぎり、現代の家で住人は、玄関から出入りします。

ただの名残りとして現在でも存在する勝手口ですが、近年は家事の都合を考えて設置する人も少なくありません。

人によっては、勝手口があることで家事効率が上がると言われています。

本当なのか、一緒に確認していきましょう。

2.勝手口の必要性は暮らし方に左右される|豆知識

2.勝手口の必要性は暮らし方に左右される|豆知識

勝手口の必要性は、住人のライフスタイルに左右されます。

どのような人にとって、勝手口は便利なものとなるのでしょうか。

  • 勝手口があるおかげで便利な4つの生活スタイル
  • 勝手口の有無で失敗しないコツとは

勝手口に一定のメリットがあると仮定し、具体的な生活スタイルを考えます。

生活のイメージを膨らませながら、一緒に見ていきましょう。

勝手口があるおかげで便利な4つの生活スタイル

実際、どのような場面で勝手口の必要性を感じるのでしょうか。

ただ漠然と、勝手口のメリットを聞くだけでは意味がありません

大切なのは、実際の生活に照らし合わせたイメージです。

  1. 玄関からキッチンが離れている
  2. 敷地内で家庭菜園を楽しんでいる
  3. 勝手口があればゴミ箱を屋外に置ける
  4. 洗面所から物干しまでのアクセスを良くしたい

間取りや生活スタイルが頭の中にあることで、勝手口のある生活がより具体的にイメージできるでしょう。

「ここに扉があれば、もっと時間を短縮できるのに…。」

そう考えたことが1度でもあるなら、勝手口を付けてみるのも悪くないはずです。

(1)玄関からキッチンが離れている

買い物の荷物がいつも多くなるという人は、勝手口があると便利です。

食料や飲料はどの家庭でもほぼ毎日、買物にでかけて調達する必要があります。

週末に買いだめする家庭であれば、一度で買う物の量は相当なものです。

日々の買い物はもちろん、ネット通販であっても、玄関先からキッチンまでは自力で荷物を運ぶ必要があります。

毎回、かなりの手間がかかる買い物してきた荷物の搬入を、扉一枚で解消してくれるのが勝手口です。

例えば、車庫や駐輪場からキッチンを結ぶ、もしくはストッカールームにつながるよう設計します。

そうすることで、重たい荷物を何往復もして運ぶ手間が省けるわけです。

(2)敷地内で家庭菜園を楽しんでいる

夢のマイホームで、ぜひ家庭菜園に取り組みたいと夢を抱く人は少なくありません。

家庭菜園も、勝手口があればより手軽に取り組みやすくなります。

例えば、キッチンから勝手口を出た先に、家庭菜園を設けたとします。

片手間に野菜の手入れができ、収穫も簡単です。

ネギなどの薬味を育てれば、必要な時に収穫して、そのまま食卓に出せるでしょう。

(3)勝手口があればゴミ箱を屋外に置ける

勝手口をうまく設置すれば、ゴミ出しやゴミ捨てがより楽になります。

キッチンは、家の中でもっともゴミが多く出る場所です。

また、キッチンエリアに大容量のゴミ箱を設置する家庭もあるでしょう。

しかし、ここで1つ問題となるのが衛生面です。

ゴミは多かれ少なかれ臭いがあります。

特に夏場はどうあがいても、臭いが出てしまい、コバエなどの害虫が寄りやすいものです。

せっかくの美味しいご飯が、ゴミの臭いで台無しになるのはもったいないでしょう。

そこでおすすめしたいのが、勝手口を利用し屋外にゴミ箱を設置するという方法です。

ゴミの臭いを、キッチンに持ち込まずに済みます。

赤ちゃんのいる家庭や、在宅介護で出てくるオムツゴミも、この方法なら臭いが気にならないでしょう。

(4)洗面所から物干しまでのアクセスを良くしたい

多くの家庭では、台所と洗面所などの水回りは一部に集められています。

排水管を引く工事の関係で、メリットがあるからです。

さらに、家事動線を考えても、水回りは1ヶ所に集中していたほう良いでしょう。

勝手口があると、家事の中でも特に洗濯物が楽です。

勝手口が1階にある場合は敷地内に、2階以上の場合はベランダ(サービスバルコニー)に洗濯物を干します。

洗濯物を楽にこなすには、洗濯機から物干し竿の距離を縮めるのが一番です。

勝手口は必要なスペースさえあれば、後から付け足せます

キッチンで調理をしながら、同時進行で洗濯物を干していくなど、家事の負担を少しでもなくしたい人におすすめです。

勝手口の有無で失敗しないコツとは

勝手口を付けた方が良いのか、付けない方が良いのかは個人によります。

例えば勝手口のある家に住んでいた人で、勝手口を生活の中で自然と利用していた人は、ないと困るでしょう。

勝手口があっても、自分が生活する上で利用しないのであればスペースの無駄になります。

要は、自分や家族など勝手口があることで影響を及ぼされる人たちが、生活に支障をきたさないかが重要です。

最初から勝手口はあった方が便利、ない方が良いと決めつけず、さまざまな生活パターンを想定することをおすすめします。

3.キッチンに勝手口があるメリット4つ|必要性を知ろう

3.キッチンに勝手口があるメリット4つ|必要性を知ろう

勝手口のある生活を具体的にイメージすることで、勝手口の必要性は見えるでしょう。

ここではメリットの再確認として、勝手口が必要な理由と重要性を解説します。

  1. 勝手口があると家事が楽になる
  2. 勝手口に土間の機能があると使い方が広がる
  3. 家の中に光が差し込む
  4. 庭からのアプローチとして使える

小さな勝手口でも、あるかないかで生活は大きく変わるでしょう。

メリット1.勝手口があると家事が楽になる

勝手口があると、ゴミ出しや洗濯物干し、買物などの家事が楽になります。

間取りを一から決められる段階にある新築であれば、さまざまなケースが考えられるでしょう。

車庫とキッチンの間に勝手口を設け、ゴミ捨て場に近い位置に勝手口を設けるのも一つの手です。

勝手口から出た先に物干しを設置するのであれば、雨除けに雨どいやオーニングを設置。

ゴミ箱や洗濯物を雨や紫外線から守れるだけではなく、外構のちょっとしたアクセントにもなります。

家の外観をおしゃれに見せてくれるでしょう。

メリット2.勝手口に土間の機能があると使い方が広がる

あるだけで便利な勝手口ですが、土間の機能があると、より使い勝手が広がります

土間とは、家の中にある土足可能エリアです。

勝手口から出た先に、土間を設けます。

玄関に土や汚れを上げたくない、置き場所に困るものの収納先として活用できるのです。

物置や、足の洗い場となる水栓を設置できれば言うことなし。

勝手口の使い勝手まで考えられると、生活の幅が広がり豊かになります。

メリット3.家の中に光が差し込む

窓の少ないマンションは特に顕著ですが、家の中は思った以上に光が差し込みません。

窓ひとつない空間や、窓のある位置から遠ざかった場所は照明が手放せないでしょう。

勝手口をつければ、キッチンに差し込む光の量を増やすことができます。

隣家との隙間がほぼないエリアに建つ家は、特に注意が必要です。

窓やガラス扉の有無で明るさが各段に変わります。

メリット4.庭からのアプローチとして使える

庭先にウッドデッキを設置する場合も、勝手口があると便利です。

ウッドデッキや庭でバーベキューを楽しむ、テラスを作りたいのであればなおさらでしょう。

料理や飲み物をキッチンで準備してそのまま運び込むことができますし、後片付けも非常に楽です。

こちらも機能性が充実するだけではなく、庭先の外観や外構にアクセントがプラスされます。


4.勝手口にありがちなデメリット3つを解消するには

4.勝手口にありがちなデメリット3つを解消するには

ここまでは勝手口の必要性、メリットについてお伝えしてきました。

次は、デメリットについて見ていきましょう。

勝手口は必要ないという意見から、よく耳にするデメリットを3つ列挙しました。

  1. 寒い勝手口にはカーテンやドアに一工夫を
  2. 結露しやすい勝手口には事前対策
  3. 勝手口にこそ防犯対策を

また、根本的に勝手口の設置に不向きな気候についても言及します。

デメリットの解決策も、合わせて見ていきましょう。

デメリット1.寒い勝手口にはカーテンやドアに一工夫を

勝手口が、デメリットとして扱われる大きな理由の一つが寒さです。

家は窓やドアなどの開口部から、実に6割もの暖気が逃げると言われています。

キッチンの勝手口も開口部の一つです。

部屋の温度を保ちたい人は、できるだけ開口部をなくすよう家を設計すべきでしょう。

カーテンには冷気を遮断する効果がある

寒い勝手口にはカーテンを付けてみましょう。

カーテンという物理障壁で冷気を遮断します。

さらに、窓と部屋の間に空気の層を持たせる効果もあるので保温性抜群です。

1点だけ注意するとすれば、カーテンの素材には注意しましょう。

コンロなど火の気が近いので、耐火性・防火性のあるものを選んでください。

また、カーテンのカラーリングやデザインにこだわり、観葉植物などを飾るのも良いでしょう。

おしゃれなキッチン作りに貢献します。

断熱性の高いドアにリフォームする

寒いキッチンを温かくするには、勝手口ドアのリフォームも有効な手段です。

ドアの素材や性能を断熱仕様にすると、部屋の温度は一定の保たれやすくなります。

部屋全体の温度差を抑制できるので、光熱費も抑えられるでしょう。

勝手口のすぐそばに立っても、感じられる冷気が最小限で済みます。

デメリット2.結露しやすい勝手口には事前対策

キッチンは水を使い、火を使い、蒸気も出ることから高温多湿になりがちです。

家の中でも結露しやすい空間と言えるでしょう。

  1. アルミサッシは結露しやすい
  2. 結露を吸収するテープを貼っておく
  3. 中性洗剤を塗って結露を軽減

結露が出る原因と、ご家庭でも簡単に取り組める結露対策方法について見ていきます。

(1)アルミサッシは結露しやすい

新築やリフォームの検討段階なら、勝手口のドアは結露しにくい素材を選びましょう。

ドアや窓の開口部によく使用される素材がアルミです。

アルミは加工しやすい金属で、家の中のさまざまな場所で使われています。

しかし、熱伝導率も良いため外気温や室内の気温の影響を受けやすい素材です。

アルミでできたサッシは非常に結露しやすくなっています。

設置する建材を選べるのであれば、結露しにくい素材のものを選びましょう。

(2)結露を吸収するテープを貼っておく

結露の対策としては、水分を吸収してくれるテープを貼るのもおすすめです。

テープ自体は100均などで売られているため、誰でも簡単に実践できます。

こまめな貼り換えが必要ですが、安価でできる対策方法です。

テープの貼り替えを怠ると、カビの原因にもなりかねないので注意してください。

(3)中性洗剤を塗って結露を軽減

サッシに一工夫すれば、結露を完全に防げずとも、ある程度軽減することが可能です。

結露は、冷えた部分に水分を多く含んだ空気が触れることで発生します。

使用するのは台所用洗剤などの中性洗剤です。

20倍に薄めてサッシに塗っておきましょう。

界面活性剤が膜をはり、結露がつくのを防いでくれます。

デメリット3.勝手口にこそ実践したい4つの防犯対策

勝手口は泥棒に狙われやすい場所と言われています。

鍵の閉め忘れが発生しやすい他、玄関よりも扉や鍵が簡素な作りであることが要因です。

  1. 鍵の交換や補助錠の取り付け
  2. 格子の取り付け・すりガラスへの交換
  3. 勝手口に通ずる道に砂利を敷く
  4. センサーライトを取り付ける

これらの手立てを講じることで、勝手口の防犯対策を強化しましょう。

(1)鍵の交換や補助錠の取り付け

勝手口は同じ出入り口であるのに、玄関よりも簡素な作りのものが多いです。

鍵がピッキング防止に対応していないのであれば、交換をおすすめします。

補助錠といって、外部からも開けられる鍵の他に、家の中からしか開錠できない鍵を取り付けるのもおすすめです。

開けるのに時間がかかる、警報音などが鳴るといった対策でも、泥棒は嫌がります。

(2)格子の取り付け・すりガラスへの交換

ガラスでできた勝手口には、格子を取り付け・すりガラスへの交換を検討してください。

リビングなど、居住スペースを見渡せる位置にある勝手口は多いでしょう。

泥棒は部屋の中の様子を確認してから、犯行におよびます。

家の中がすみずみまで覗ける勝手口は、防犯上良くありません。

格子を付けたり、中の様子が分かりづらいすりガラスに交換しましょう。

泥棒の侵入経路を塞ぐのです。

(3)勝手口に通ずる道に砂利を敷く

勝手口が1階にある家は、勝手口の周りに砂利を敷きましょう。

侵入経路に障害物が多いと、泥棒は諦めやすいと言われています。

家の敷地が外構などで囲われている場合は、勝手口までの通路に扉を設置するのも有効です。

勝手口までのアプローチを、防犯対策で固めておきましょう。

(4)センサーライトを取り付ける

また、勝手口にはセンサーライトを取り付けましょう。

勝手口が位置する場所は、家の前の道路から奥まった場所が多く、人目につきません。

闇に乗じて侵入を試みる泥棒対策に、センサーライトは有効です。

人感センサー搭載で、人の動きに反応してライトが点灯するものがベストでしょう。

番外編:積雪の多い地域に勝手口は不向き

付けるか否か検討の余地がある勝手口ですが、こと豪雪地帯では設置をおすすめしません

勝手口は通気性が上がる反面、部屋の熱を逃がします。

雪が積もりやすい地域では、一度部屋の温度が下がると温めるのにも時間がかかります。

さらに、出入口として利用しようにも雪で閉ざされる可能性も十分にあるでしょう。

雪が積もりやすい地域にある勝手口は、何かと使いづらいものです。

よほどの理由がないかぎり、デメリットの方が大きいので設置はおすすめしません。

雪の積もらないシャッターガレージの中など、積雪対策を考えた上で設置場所を検討しましょう。

5.新築に勝手口を作る際に間取りはどのように設計すべき?

5.新築に勝手口を作る際に間取りはどのように設計すべき?

これから新築を建てる、リフォームをする予定の人はどのように勝手口を作れば良いでしょうか。

  1. キッチンへ頻繁に出入りする人が快適な作りを目指す
  2. 風水を気にするなら北東や南西に設置しない
  3. 勝手口周りや土間のサイズ感を考える
  4. 台所(キッチン)から勝手口のドアの種類も要検討

それぞれ見ていきましょう。

(1)キッチンへ頻繁に出入りする人が快適な作りを目指す

キッチンへ頻繁に出入りする人が快適な作りを目指しましょう。

普段遣いする人に合わせることで、勝手口の価値を高められます。

使い勝手が悪いと、意味のない扉が付いているだけ。

防犯上もよくありません。

使う人が心地よい勝手口でなければ意味がないので、しっかりとこだわって作っていきましょう。

(2)風水を気にするなら北東や南西に設置しない

余談にはなりますが、家の間取り決めになって急に風水を気にする人は一定数います。

風水は、家の中をより良い環境に仕立てるための、学問のようなものです。

風水では、鬼門と呼ばれる方角に出入り口は設置してはならないと言われています。

鬼門にあたるのは北東で、裏鬼門にあたるのは南西です。

立地上、どうしても勝手口が北東や南西に来る場合は、盛り塩やお守りやお札の設置を検討してください。

(3)勝手口周りや土間のサイズ感を考える

勝手口から出た先のスペースはどのくらいの広さが妥当でしょうか。

敷地いっぱいの家を建てた場合を仮定しましょう。

勝手口から出たスペースをゴミ箱置き場や物置として利用するなら、幅90cm程度でも十分です。

洗濯物を干す、土間としても利用したいなら120cmほどの余裕が必要でしょう。

(4)台所(キッチン)から勝手口のドアの種類も要検討

台所の勝手口に取り付けるドアは、建材メーカーのカタログを見ても豊富な種類があります。

勝手口のドアは開き戸と引き戸の、どちらが良いのでしょうか。

双方にメリットとデメリットがあるので見ていきましょう。

開き戸はドアの種類も多く防犯性も高い                

扉が半円を描くように動く開き戸は、ドアの種類が豊富です。

商品数が多いだけあって、防犯性能に優れたドアも数多く用意されています。

ただし、毎回扉が勝手に締まってしまうデメリットもあります。

荷物を運ぶ際は、出入りが面倒だと感じる場合もあるでしょう。

引き戸は出入りがしやすく省スペース

扉が壁の中に収納されるのが、引き戸タイプのドアの特徴です。

非常に出入りしやすく、壁の内と外、両方のスペースが最大限に活用できます。

しかし、ドアの構造上、施錠方法が簡易なものです。

バールなどこじ開けるような器具で簡単に開けられてしまうこともあり、防犯性には劣るとされています。


6.勝手口のリフォーム費用の相場はいくら?

6.勝手口のリフォーム費用の相場はいくら?

最後は、すでに建っている家に勝手口を増設する際の、費用相場について解説します。

  1. キッチンの勝手口リフォーム費用相場は20万円
  2. 簡単な工事であれば15万円程度で施工可能
  3. キッチンの勝手口は気軽にリフォームを

どのくらいかかるか予算が立てられれば、あとはデザインを決めるだけです。

勝手口に少しでも気になるポイントがあるなら、リフォームを推奨します。

(1)キッチンの勝手口リフォーム費用相場は20万円

新規で勝手口を取り付ける程度であれば、20万円程度で簡単にリフォーム可能です。

大手のハウスメーカーでも、費用は15万円~100万円と幅広い価格を提示しています。

しかし、詳細を見ると、キッチンボードの施工など勝手口以外の施工部分で、金額が前後していることがわかります。

壁に穴を開けて勝手口を取り付ける工事であっても、20万円もあれば施工可能です。

(2)簡単な工事であれば15万円程度で施工可能      

勝手口のドアを、通気性や断熱性の高いものに変える工事は15万円でできます。 

工事も1日もあれば完了するでしょう。

ドアの性能が上がることで、光熱費は安くなる可能があります。

キッチンに立つ際の寒さや、結露が軽減できるなら15万円払う価値は十分にあるといえるでしょう。

(3)キッチンの勝手口は気軽にリフォームを

キッチンのリフォームで金額のウエイトを占めるのは、キッチンボードやガスコンロなどです。

勝手口の取り付けやドアの交換であれば20万円弱で施工できます。

少しでも気になる部分がある、長く住んでいて汚れや劣化も目立つのであれば思い切ってリフォームしてしまいましょう。

快適で住みよい生活空間を簡単に手に入れられます。

まとめ:勝手口は防犯を考えて活用しよう

まとめ:勝手口は防犯を考えて活用しよう

キッチンに勝手口は必要かどうかを、具体的な生活スタイルや間取りのイメージを考えた上で検証しました。

勝手口は生活や家事を楽にしてくれる便利な設備です。

勝手口のある生活に慣れている、メリットを聞いて魅力を感じるのであれば設置をおすすめします。

デメリットについても、事前対策で克服できるものばかりです。

リフォーム金額もそこまで高いものではないので、勝手口を付けたいと思うならぜひ取り付けましょう。


勝手口の増設を依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。

リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。

火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。

スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。

「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。

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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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