憧れの中庭のある家を実現するために知っておきたいことを解説!

憧れの中庭のある家を実現するために知っておきたいことを解説! 外回り

「中庭のある家を作りたいけれど、具体的なイメージが湧かない」

「家を建てるなら中庭を作りたい」

このように、漠然としたイメージを持っている人も多いでしょう。

中庭を作ると、工夫次第でたくさんの光と風を取り込めます

また狭小住宅でも実現可能ですが、土地や環境に合わせた細かい配慮が必要です。

この記事では、中庭の基礎知識やメリット・デメリットから、間取り事例、住宅のタイプに合わせたポイント、おしゃれな中庭にするためのアイデアまでご紹介します。

長く楽しめる快適な空間づくりのために、理想的な中庭のある家を手に入れてください。

中庭の増設費用を抑えるには、火災保険を利用するとよいでしょう。

専門家の調査により、火災保険を申請できる家屋の傷が見つかり、受給した給付金をリフォーム費用に充てられる可能性があるのです。


  1. 1.中庭のある家(コートハウス)とは
    1. (1)中庭(なかにわ)・内庭の意味
    2. (2)「パティオ」のある家の間取り
    3. (3)おしゃれな中庭住宅建築の歴史
  2. 2.中庭のある家(コートハウス)をつくるメリット
    1. (1)デザイン的におしゃれなプライベート空間になる
    2. (2)明るい光や風の通りの良さを感じられる
    3. (3)セキュリティに優れている
  3. 3.中庭のある家(コートハウス)をつくるデメリット
    1. (1)中庭のある家は値段が上がる
    2. (2)自然があるとはいえ虫が発生しやすい
    3. (3)メンテナンスや光熱費もコストがかかる
    4. (4)水はけが悪い
  4. 4.中庭のある家(コートハウス)の間取り事例
    1. (1)コの字の間取りの家
    2. (2)ロの字の間取りの家
    3. (3)L字の間取りの家
  5. 5.住宅のタイプに合わせた中庭のある家のポイント
    1. (1)30坪以下の一戸建て狭小住宅で叶える中庭のある家
    2. (2)平屋の間取りで中庭を活かした家
    3. (3)優雅な豪邸の間取り図にみる中庭のある家
  6. 6.注文住宅でおしゃれな中庭を叶えるために取り入れたいアイデア4つ
    1. (1)中庭とリビングの間に段差を設けない
    2. (2)中庭に面した部屋に大きな窓を配置する
    3. (3)ウッドデッキのある家で間取りにメリハリをつける
    4. (4)テーブルや椅子を置いてテラス風にする
  7. まとめ:中庭でおしゃれで住みやすい家を作ろう

1.中庭のある家(コートハウス)とは

1.中庭のある家(コートハウス)とは

中庭はコートハウスとも呼ばれています。

外観からは、中に庭があるようには見えません。

家の中にある、壁や建物で囲まれている屋根のない空間を中庭というからです。

この項目では、中庭のある家とはどんな家のことなのかについて、3つの角度から紹介していきます。

  1. 中庭(なかにわ)・内庭の意味
  2. 「パティオ」のある家の間取り
  3. おしゃれな中庭住宅建築の歴史

中庭がある家に憧れを抱いていた人は、より明確にイメージしてみてください。

では、早速見ていきましょう。

(1)中庭(なかにわ)・内庭の意味

中庭は「なかにわ」と読み、外と面していないのに屋外の空気を味わうことができるプライベート空間を意味します。

先に紹介したコートハウスの他にも、中庭にはいろいろな呼び方があります。

  • 光庭
  • 坪庭(坪庭)
  • 箱庭
  • パティオ
  • ボックスガーデン

たくさんの呼称があることから、家づくりにおいて庭の存在が大きいことが伺えます。

中庭を作る理由は、間取りや家族の希望によって様々です。

例えば、家を明るくするために採光を目的として作ることもあるでしょう。

リビングのように家族が集まって憩える場として活用することもあります。

また、楽しみながら家族のプライバシーをしっかり守れる安心の空間として使うのもいいですね。

中庭を設置することによって、センスの良い間取りになるという利点もあります。

中庭は、見た目にも実用的にもあると嬉しい、屋外の私的なスペースなのです。

(2)「パティオ」のある家の間取り

世界各国でも中庭がある家はありますが、中でもスペインの家に見られる「パティオ」が有名です。

パティオは、食事をしたり娯楽を楽しんだりする場所として使われます。

石やタイルが敷き詰めれているのが一般的です。

また、高温になるスペインの夏に涼をとるため、噴水や花壇などが設置されていることもあります。

パティオはその機能性から、スペイン以外の国でも取り入れられ親しまれています。

日本の住宅事情にも合っていて、マンションや狭小住宅に作られるなど、注目されているのです。

(3)おしゃれな中庭住宅建築の歴史

(2)「パティオ」のある家の間取り

中庭の歴史は、かなり古い時代からはじまります。

紀元前3000年代初めに造られた、中央ホールのある家がイランで見つかっています。

中国では、1世紀頃に「院子」、13世紀には「四合院」と呼ばれる四方を家屋で囲んで中庭を設ける建築様式が作られるようになりました。

古代ローマ時代には、「アトリウム」という中庭が玄関の奥に配置されていました。

大きな天窓があり、中央広場として社交場の目的で使われていたようです。

その後、時代を経て20世紀の前半にはアメリカのロサンゼルスにある豪邸で中庭のある家が流行しました。

日本では、昔から京都の町屋で光や風を取り込むために作られていた背景があります。

現代では、海外の中庭の影響を受けながら目的に合った形に変化し、一般の家庭でも作られるようになりました。

いつの時代も、世界中の人々の生活の中で中庭が親しまれてきたことがわかりますね。

以上が、中庭の基礎知識の解説でした。

イメージが具体的になってきましたか?

では、次の項目で中庭をつくるメリットについて触れていきます。

読んで、中庭への憧れをより強くしてくださいね。

2.中庭のある家(コートハウス)をつくるメリット

2.中庭のある家(コートハウス)をつくるメリット

前の項目では、中庭に関する基礎知識を紹介しました。

中庭が古くから作られてきたことがわかりましたね。

見た目の良さだけでなく、快適な生活を送る中で欠かせない役割を果たしてきたことが伺えます。

この項目では、中庭のメリットを3つ紹介していきます。

  1. デザイン的におしゃれなプライベート空間になる
  2. 明るい光や風の通りの良さを感じられる
  3. セキュリティに優れている

いずれも素敵な家づくりには必要な要素ですね。

早速確認してみましょう。


(1)デザイン的におしゃれなプライベート空間になる

(1)デザイン的におしゃれなプライベート空間になる

中庭を作る良さは、なんといっても完全に家族だけのプライベートなスペースになることです。

隣家との距離が近い立地であっても、中庭は壁や建物に囲まれた空間です。

人目を一切気にせずに、屋外で伸び伸び過ごせますね。

家の近くに広場や公園がなくても、敷地内で子どもたちが思いきり遊びまわることもできます。

部屋の中からでも親の目が行き届くので安心です。

大人は、読書をしたり音楽を聴いたり創作をしたり、趣味の時間を存分に過ごすのもいいでしょう。

デザイン面でも、実際の面積以上の開放感が感じられるのも嬉しいですね。

大きな窓を中庭側に配置することで、部屋とつながって見える効果があります。

室内と中庭の高さやテイストを揃えると、より効果がアップするでしょう。

セカンドリビングとして、家族が集まる場所としても最適です。

(2)明るい光や風の通りの良さを感じられる

中庭を作ることで、室内のどの部屋からでも明るい太陽の光を取り込めるのも大きなメリットです。

通常の間取りでは、北側に面した部屋はどうしても光が差し込まなくなります。

これが、中央に中庭を設けることによって、どの方角からも光が入るようになるのです。

昨今では、住宅の性能が上がり高気密・高断熱の住宅が普及してきました。

そのため、多方向から空気を循環させて湿気を防ぐ必要があります。

中庭のある家は、外側にも内側にも窓が配置できるので、きちんと計算すれば快適な通風効果が期待できます

家を長持ちさせるには、光と風を味方にすることが欠かせません。

(3)セキュリティに優れている

(3)セキュリティに優れている

高い防犯効果があるのもメリットの1つです。

夏でも安心して窓を開けたままリラックスして眠れます。

内側に庭を作ることで、外は明かりが漏れないような設計が可能です。

こうすることで、生活スタイルが外からはまったくわからないので、不審者にスキを与えることもありません。

外壁を通常より高くしても、光がたっぷり入る明るい家にすることもできます。

より強固な防犯対策をするなら、次のような方法を試してみてもいいでしょう。

  • センサーライトを設置する
  • 防犯カメラを設置する
  • 砂利をまく
  • 外側の壁にガラスブロックを使う

安心できる家で、明るく快適な生活を楽しんでくださいね。

以上が、中庭のメリット3つでした。

続いては、あえてデメリットについて取り上げます。

良いことばかりのように思える中庭のデメリットとは、どんなものでしょうか?

3.中庭のある家(コートハウス)をつくるデメリット

3.中庭のある家(コートハウス)をつくるデメリット

前の項目では、中庭のメリットについて解説しましたが、今度はデメリットにも触れていきます。

良い面だけを見て決めてしまい、最終的に後悔することになったら大変です。

この項目では4つのデメリットを紹介します。

  1. 中庭のある家は値段が上がる
  2. 自然があるとはいえ虫が発生しやすい
  3. メンテナンスや光熱費もコストがかかる
  4. 水はけが悪い

住みやすいように思える中庭のある家ですが、どんなデメリットが考えられるのでしょうか?

対策案も合わせて紹介しますので、参考にしてくださいね。

(1)中庭のある家は値段が上がる

中庭のある家は、窓の数が多くなることや外壁で囲むことによって建築費が高くなります。

さらに、通常の住宅と比較すると複雑な形状の家になるので、これも建築費用に影響します。

他にも、照明や排水を整備したり、強度を補強したりする必要もありますね。

このように、中庭のある家を実現するには通常より多く費用がかかります

対策としては、間取りで費用を抑えることです。

中庭のある家にはいろいろなタイプがあります。

例えば、L字タイプの中庭のある家なら加工部分が少ないため、コスト削減が可能です。

次に安いのがコの字タイプで、一番高額なのが完璧にロの字のタイプになります。

予算と敷地の形状を考慮し、建築会社の担当と相談してみると提案してもらえるでしょう。

ただし、予算に固執しすぎて生活動線が悪くならないようなレイアウトにしてもらうのも忘れないでください。

中庭のある家の設計は難易度が高いので、なるべく実績のある設計士にお願いするようにしましょう。

(2)自然があるとはいえ虫が発生しやすい

自然が近いからこそ悩まされるのは、虫の発生です。

虫は光に集まってくるので、快適だからといって窓を開放していると家の中に虫の大群が押し寄せてきます

おしゃれな緑を置いておくのも、虫にとって嬉しい贈り物になりかねません。

1つの対策は、建築時になるべく虫が室内に侵入しにくい造りにしてもらうことです。

素材にヒノキやヒバなどを使ってもらえば、虫よけ成分のフィトンチッドが効果を発揮します。

床下にも、徹底して虫を寄せ付けない配慮をしてもらうのもいいですね。

また、家を建てた後には虫よけ効果のあるゼラニウムなどのハーブを置いておくのもおすすめです。

(3)メンテナンスや光熱費もコストがかかる

(3)メンテナンスや光熱費もコストがかかる

中庭のある家は、適切なメンテナンスが欠かせません。

生活していく中で、必ず汚れてくるからです。

完成してから何もせず放置していれば、だらしのない汚れた空間になってしまい、誰も寄りつかなくなります。

残念な空間が家の中央にあるのは、とてもテンションが下がりますよね。

定期的にプロに依頼して庭や外壁、芝生、窓ガラスの手入れをしましょう。

さらに、窓が多い分だけ断熱性が低くなるので、光熱費がかかることもデメリットになります。

初期費用はかかりますが、断熱サッシを取り入れるなどして、なるべくコストを抑えるようにしましょう。

中庭を作ってからかかるランニングコストは、事前にある程度計算できます。

維持していける金額なのか、予め確認しておくようにしましょう。

(4)水はけが悪い

 

見逃しがちなのが、水が溜まりやすい点です。

晴れた日はとても心地よく快適に過ごせるのですが、当然ながら雨が降ることもあります。

適切な排水設計になっていないと、この雨水が溜まって湿気てしまうなど家に害を及ぼします。

湿気は、やがてカビの温床になってしまうのです。

大雨に備えて、なるべく太い排水管を取り付けてもらうようにお願いしておくといいですね。

排水溝が詰まって雨水が溜まることもあるので、定期的に掃除をすることも大切です。

ウッドデッキを設置するなら、傾斜をつけることも対策になります。

以上が、中庭のある家にした場合に考えられるデメリットでした。

事前にわかっていれば、可能な範囲で対策できそうです。

さて、次の項目では、具体的な間取りの種類や特徴について紹介していきます。

既に土地が決まっている人は、イメージしながら読んでみてください。

4.中庭のある家(コートハウス)の間取り事例

4.中庭のある家(コートハウス)の間取り事例

前の項目までで、中庭のある家の特徴を解説してきました。

この項目では、具体的に中庭のある家を実現する際に知っておきたい、間取りの事例を3パターン紹介します。

  1. コの字の間取りの家
  2. ロの字の間取りの家
  3. L字の間取りの家

家を建てる場所の特徴や中庭を作る目的に合った間取りにすることは、中庭を作る上でとても重要です。

誤った選択をしてしまうと、後で修正できないからです。

条件を整理して、適切な間取りの中庭を選ぶようにしましょう。

では、早速1つずつ確認していきましょう。

(1)コの字の間取りの家

塀で完全に囲わず、1ヶ所が空いていて外からでも中庭に行ける造りになっているのがコの字型の間取りです。

囲んでしまう間取りより、敷地面積の広さが求められることもありません。

部屋の動線が作りやすいのもコの字型の利点で、設計しやすい間取りといえます。

壁で囲われていない面は、塀を作って隠すことでプライバシーが守られるので問題ありません。

限られた面積の中で、日当たりの良さを重視した家を希望している人におすすめの間取りです。

(2)ロの字の間取りの家

広い土地が確保できるなら、ロの字の間取りも実現可能です。

ロの字の間取りは、四方全てを壁や建物で囲まれている特徴があります。

外から中庭に入ることができない造りで、プライバシーの確保が簡単です。

ただし、3つのパターンの中で最もコストがかかります。

湿気や熱がこもりやすくなるのもロの字の間取りのデメリットなので、設計時に解消しておきましょう。

(3)L字の間取りの家

(3)L字の間取りの家

3つのパターンの中で、最もコストがかからないのがL字の間取りです。

四角い土地の中で2辺のみ建物で囲われている造りになります。

残りの2つの辺は、塀で囲います。

L字の間取りの良い点は、土地の形に合わせて自由に設計できることです。

また、光が取り込める間取りにしやすい特徴もあります。

設計の仕方によっては、中庭と共にガレッジのスペース確保が可能。

ただし、高度な設計のスキルが求められます。

そのため、経験豊富なベテランの設計士に依頼するのがおすすめです。

以上が、中庭のある家の間取りのパターン3つでした。

どのパターンにも一長一短があります。

設計士や建築の専門家とよく話し合って、最適な間取りを選びましょう。

次は、様々な住宅のタイプに合わせた中庭のある家を紹介します。

庭と共に、具体的な家をイメージするための材料として参考にしてみてくださいね。

5.住宅のタイプに合わせた中庭のある家のポイント

5.住宅のタイプに合わせた中庭のある家のポイント

前の項目では、中庭のある家の間取りの種類について解説しました。

どんな間取りにするか決めたら、中庭に映える家のイメージも考えてみましょう

この項目では、特徴のある3つの家の例を紹介していきます。

  1. 30坪以下の一戸建て狭小住宅で叶える中庭のある家
  2. 平屋の間取りで中庭を活かした家
  3. 優雅な豪邸の間取り図にみる中庭のある家

一例として、家と中庭をマッチさせる工夫についても取り上げます。

ぜひ、理想的な中庭のある家のイメージを膨らませてみてください。


(1)30坪以下の一戸建て狭小住宅で叶える中庭のある家

都心では、広い土地を確保するのが難しくなります。

このような場合、狭小住宅でも光や風をしっかり取り込める中庭が有効です。

道路側以外は全て隣の家に面しているような作りの土地でも、中庭を配置することで光や風を取り込めるようになります。

土地の条件によっては、玄関のアプローチが中庭の役割を果たす造りにするのもいいですね。

また、縁側をうまく配置して自然に家屋をつなげることによって、開放感を演出できます。

狭小住宅でも諦めず、狭いことがメリットになるような中庭の配を考えてみましょう。

(2)平屋の間取りで中庭を活かした家

広い土地で平屋に中庭を設置すれば、高級感のある間取りになります。

2階がない分、光をより多く取り込みやすいのも平屋の良いところです。

平屋には、通常の間取りでは光が入らない部屋ができやすいという面もあります。

そんなデメリットを解消する意味でも、中庭が有効です。

また、生活動線が良くなるので、年齢を重ねてもリフォームすることなく住み続けられることが魅力の1つでもあります。

ガレージの役割も果たせる中庭にすれば、室内からいつでも車が眺められる設計も可能です。

(3)優雅な豪邸の間取り図にみる中庭のある家

(3)優雅な豪邸の間取り図にみる中庭のある家

予算を気にせず、海外ドラマに出てくるような中庭のある家を作りたい人もいるでしょう。

それなら、思いきって部屋数を減らしてゆったりとした中庭のスペースを設けるのもおすすめです。

友だちの家族を招いて、庭でバーベキューパーティーをするのにもぴったりです。

中庭側の窓を全開口にすれば、パーティーのときに室内と中庭を自由に行き来できます。

子どもたちやペットを思いきり遊ばせてあげるのにも、抵抗が生まれません。

予算に余裕がある人は、広々とした中庭のプランも候補の1つとして考えてみてください。

以上、住宅のタイプに合わせた中庭のポイントを紹介しました。

理想の家の数だけ、理想の中庭があります。

想いを巡らせながら、少しずつ具体的な中庭のある家を作り上げていってください。

さて、次が最後の項目です。

中庭のある家を実現するためのアイデアを取り上げていきます。

ぜひ最後まで読んでみてください。

6.注文住宅でおしゃれな中庭を叶えるために取り入れたいアイデア4つ

6.注文住宅でおしゃれな中庭を叶えるために取り入れたいアイデア4つ

前の項目では、住宅のタイプに合わせた中庭のポイントを解説しました。

家の条件に合った中庭を作ることが大切だということがわかりましたね。

それ以外にも、中庭をオーダーするときに知っておいた方が良いことがいくつかあります。

この項目では、4つのオーダー時のアイデアを紹介します。

  1. 中庭とリビングの間に段差を設けない
  2. 中庭に面した部屋に大きな窓を配置する
  3. ウッドデッキのある家で間取りにメリハリをつける
  4. テーブルや椅子を置いてテラス風にする

理想と現実のギャップを埋めるための具体的なアイデアです。

早速確認しましょう。

(1)中庭とリビングの間に段差を設けない

居心地の良い開放感のある家を目指して中庭を設けるなら、段差をできるだけつけない造りにしましょう。

屋内と屋外の境界線が無いようにみせることで、一体感が生まれるからです。

出入りをするのも安全で、子どもや年配の方が利用しやすい造りになります。

また、家を広く見せる効果もあります。

可能であれば、中庭に面した部屋と中庭のテイストを揃えると効果的です。

例えば、室内を北欧テイストの家具で揃えたら、中庭にも北欧を思わせるオブジェを置くなどで統一感を出します。

季節感のある飾りや植物を置いて、イベント的に楽しむのもいいですね。

(2)中庭に面した部屋に大きな窓を配置する

全開口の窓は、天気の良い日に開放するととても気もちが良いものです。

せっかく中庭を造ったなら、思いきり開け放してきれいな空気を家に取り込みたいですよね。

ですから、なるべく大きな窓を設置するといいでしょう。

大きな窓から望める我が家の中庭を毎日眺められるというのは、最高の贅沢です。

ただし、窓のサイズが大きくなると外の気温に影響されやすくなってしまうデメリットがあります。

遮熱タイプなどの特殊加工が施されたガラスを選んで対策をしておいてくださいね。

(3)ウッドデッキのある家で間取りにメリハリをつける

(3)ウッドデッキのある家で間取りにメリハリをつける

地面より少し高い場所に木でできた台を設置するのがウッドデッキです。

土ではない分、抵抗なくより気軽に外に出やすくなる効果もあります。

温かみのある木のぬくもりを感じることができるのも魅力です。

ウッドデッキを設置することで、間取りのアクセントになる効果があります。

後から設置することも可能なので、アイデアの1つとして頭に入れておくといいでしょう。

(4)テーブルや椅子を置いてテラス風にする

中庭にテーブルや椅子を置いて、ティータイムやホームパーティーを楽しむのもよいでしょう。

予め、中庭にテーブルセットを置きたいという希望を住宅会社に伝えておくといいですね。

キャンプで使うようなタープを飾れば、簡易的なテラスとしてカフェのような空間にできます。

穏やかな休日のひとコマに、これ以上ない最高の場所を我が家に作ることができますね。

テーブルセットを雨ざらしにすることに抵抗があるようなら、折りたためる形のものを選びましょう。

コンパクトなものも種類豊富に揃っているので、スペースやイメージに合ったものを置いてみてください。

以上が、注文住宅で中庭をオーダーする際に知っておきたいアイデアでした。

ここまで読んで、中庭のある家の具体的なイメージが固まりましたか?

住んでみてから理想を越えた素敵な空間になるように、情報収集をしっかりして、じっくり時間をかけて決めましょう。

まとめ:中庭でおしゃれで住みやすい家を作ろう

まとめ:中庭でおしゃれで住みやすい家を作ろう

敷地内にありながら、壁や建物で囲まれていて屋根がない空間が中庭です。

スペインのパティオをはじめ、世界中の至る所で取り入れられている間取りになります。

光や風を取り入れることができ、おしゃれで防犯にも優れているのがメリットです。

ただし、予算がかかり、設計が難しいというデメリットもあります。

中庭の間取りは、土地の条件や予算に応じて、コの字、ロの字、Lの字の3つのタイプから最適なものを選びましょう。

間取りと共に、建てる住宅のタイプと合わせるのも重要です。

住みやすさを念頭に置いて、家と中庭をセットでイメージしていきましょう

建てた後のことを考慮するように、設計士に依頼するのを忘れないようにしてください。

家族全員が満足して過ごすことができる、憧れの中庭のある家を実現してくださいね。


中庭の増設を依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。

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もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。

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監修者情報

松岡諭司

松岡諭司

保有資格

宅地建物取引士/公認 不動産コンサルティングマスター

家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。

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